英語版Wikipediaによれば、Salesforce(以下セールスフォース)ができたのは1999年のことだ。2019年現在からすれば、20年前のことであり「まだ20年しか経っていないのか」と「もう20年も経っているのか」という驚きを感じる。

Wayback archiveで取得したセールスフォースのスクショが上だ。書いてあることをざっくりまとめると、以下の通りである。
- IBMとの提携が始まった
- 最初の5ユーザーは3ヶ月の間無料
- 以降は月50ドル、新規ユーザー追加でも50ドル
とのことだ。macrotrends.netによれば、2000年時点ですでに1ドル約100円だったので、当時は月5,000円で1ライセンスを使うことができたようだ。では、今はどうなっているのだろう?

2019年3月14日時点のセールスフォースウェブサイトによれば、金額は25ドル、75ドル、150ドル、300ドルとなっていて、20年前の金額とはなんと3倍の違いがあったりする。プランの価格差は、機能制限の有無によって変わるようだ。最初はシンプルな単一価格から、徐々に高単価なクライアントと、低単価なクライアントという形に差をつけているところが面白いし、一度市場に浸透して市民権を得た後は、強気な価格付けでも対応していけるものなのだな、と感じた。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。