アジア、欧州に17拠点!台湾発のAIマーケティングSaaS!エイピアー (Appier)のKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

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エイピアーはB2B顧客向けにAIを活用したマーケティングツールをSaaSの形で提供。

Saaslife_参考:エイピアーのプロダクト紹介

さて、初めにエイピアーのプロダクトについてご紹介します。2021年3月3日時点の同社ホームページによれば、エイピアーはB2B顧客向けにAIを活用したマーケティングツールをSaaSの形で提供している、とのことです。具体的なプロダクトはAiDeal(アイディール)、AiQUA(アイコア)、Aixon(アイソン)、CrossXの4種類を展開しています。それぞれのプロダクトの位置付けは、

・AiDeal(アイディール):ウェブ接客ツール

・AiQUA(アイコア):カスタマーエンゲージメントツール

・Aixon(アイソン):データサイエンスプラットフォーム

・CrossX:アドソリューション

ということです。これまで本サイトで紹介していた、プレイド社やフィードフォース社と一部プロダクトが被りつつ、自前でのCRMめいたこともできる、そんな会社だということができるでしょうか。

2012年6月台湾法人のAppier Incにて人工知能を活用した企業のマーケティングにおけるソリューションの研究開発を開始。その後2020年12月東証マザーズに上場

saaslife_参考:エイピアーの沿革

続いて2021/2/24発表 新規上場申請のための有価証券報告書よりエイピアーの沿革についてご紹介します。エイピアーの沿革によれば、その前身は2012年6月に台湾法人のAppier Incにて人工知能を活用した企業のマーケティングにおけるソリューションの研究開発を開始したことに発端があるようです。その後、2014年6月にアドソリューションのCrossXを、2018年10月にカスタマーエンゲージメントツールのAiQUA(アイコア)を、2019年10月にデータサイエンスプラットフォームのAixon(アイソン)を、2019年10月にウェブ接客ツールのAiDeal(アイディール)を提供開始しています。AiQUAとAiDealについては、それぞれ買収した事業の技術を活用したプロダクトだということで、M&Aも積極的に手がけている会社ということが言えそうですね。なお、2020年3月に東証マザーズに上場予定です。

エイピアーの最新開示KGI(売上高)は2020年12月期末で89.7億円。直近YoY成長率は124%

saaslife_エイピアーの開示KGI(売上高)推移

では続いてエイピアーの売上高から見てみましょう。直近3年の売上高を見ると、その売上高成長率は2018年12月から2019年12月、2019年12月から2020年12月のYoY成長率はそれぞれ116%、124%となっていました。

2020年12月期末でストック売上比率は95.8%

saaslife_公開KPI:エイピアーの月額利用料(ストック売上)比率推移

続いて、エイピアーの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/2/24発表 新規上場申請のための有価証券報告書によれば、エイピアーの事業のうち、ストック売上比率(リカーリング比率)は46.3%でした。さて、次回はエイピアーのSaaSプロダクトがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。非常に楽しみです!最後まで読んでいただきありがとうございました。

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

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