ネットワークセキュリティ事業で「Network All Cloud」を展開!網屋(あみや)のKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

saaslife_ ネットワークセキュリティ事業で「Network All Cloud」を展開!網屋(あみや)のKGI/KPI推移を調べてみた(1/2) 国内SaaS

網屋は顧客のセキュリティレベルを向上するデータセキュリティ事業とICTインフラのクラウド化に着目し、SaaSネットワークでセキュリティを向上するネットワークセキュリティ事業を展開

saaslife_参考:網屋の事業内容紹介

さて、初めに網屋の事業についてご紹介します。2021/12/12時点の同社ホームページによれば、網屋は、
・顧客のセキュリティレベルを向上するデータセキュリティ事業とICTインフラのクラウド化
に着目し、
・SaaSネットワークでセキュリティを向上するネットワークセキュリティ事業
を展開しています。

クラウド型ネットワークインフラ Network All Cloud | サービス | 株式会社 網屋
Network All Cloudは、クラウド型フルマネージドネットワークサービスです。情シス部門の負担を軽減し、本来取り組むべきIT戦略の推進へと時間を活用できるようになります。

1995年12月企業LAN/WANネットワークの設計・構築事業を行う(株)網屋を設立。10年後の2005年9月にサーバーアクセスログ製品「Alog Converter」を提供・販売開始、データセキュリティ事業を開始し、13年後の2018年10月サービス全体の総称を「Network All Cloud」とし、トータルソリューションとしての販売開始。2021年12月に東証マザーズ上場予定。

saaslife_参考:網屋の沿革

続いて2021/11/18発表 第25期有価証券報告書より網屋の沿革についてご紹介します。網屋の沿革によれば、網屋は

・1995年12月企業LAN/WANネットワークの設計・構築事業を行う(株)網屋を設立

・2005年9月サーバーアクセスログ製品「Alog Converter」を提供・販売開始、データセキュリティ事業を開始

・2018年10月サービス全体の総称を「Network All Cloud」とし、トータルソリューションとしての販売開始

・2020年5月米国Ubiquiti社のネットワーク製品「Unifiシリーズ」を販売開始

・2021年12月東証マザーズへ上

とのことです。名前の網屋、と言うのはネットワークが語源のようですね。

売上高は2021年12月期末で23.1億円。直近YoY成長率は+7.06% 

saaslife_網屋の開示KGI(売上高)推移

では続いて網屋の売上高から見てみましょう。

2016年12月期末から2020年12月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-22.9%〜+65.0%の水準で推移しています。なお、2017年12月から2018年12月にかけての売上高の定価については、特に有価証券報告書内では言及はありませんでした。

2020年12月期末のストック売上高比率は最大で54.5%(2021年3月期末の全売上に占めるネットワークセキュリティ事業売上高の割合)

saaslife_推定KPI:網屋の月額利用料(ストック売上)比率推移

続いて、網屋の売上高の構成比率について見てみましょう。2021/11/18発表の第25期有価証券報告書によれば、網屋はそのストック売上高比率やARRを公開していません。そこで、全売上に占めるネットワークセキュリティ事業の売上高を、SaaSであるNetwork All Cloudのリカーリング売上高で構成されるものとみなして計算しています。なお、データセキュリティ事業もその売上高の構成は月額費用の発生する料金形態もありながら、そのソフトウェア保守継続率は86.9%と、SaaSにしては若干低めの水準にあり、SaaSとはみなしませんでした。

さて、次回は網屋の各種KPIになっているのか分析していきます。網屋は長い歴史を持つ会社で、そのSaaSプロダクトがどのような価格設定や契約社数になっているか分析が楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

もしご登録されていなければ、以下よりご登録ください!

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