サービス継続率97%!給与計算業務のアウトソーシングサービス利用者実績No.1ペイロールのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

saaslife_ サービス継続率97%!給与計算業務のアウトソーシングサービス利用者実績No.1ペイロールのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2) 国内SaaS
saaslife_ サービス継続率97%!給与計算業務のアウトソーシングサービス利用者実績No.1ペイロールのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

ペイロールは給与計算業務の運用に関する各種サービスとクラウドサービスを用いたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を提供

saaslife_参考:ペイロールのプロダクト紹介(1/2)

さて、初めにペイロールのプロダクトについてご紹介します。2021/5/19時点の同社ホームページによれば、ペイロールは

・給与計算業務の運用に関する各種サービス

・クラウドサービスを用いたBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)

を提供しています。ホームページのサービス内容にコールセンターで働く方と思われる写真が載っていることからも、前提として顧客の代わりに業務を請負うことで、顧客から対価を得ることが主要サービスであることが見て取れます。

saaslife_参考:ペイロールのプロダクト紹介(2/2)

こちらは参考として、2021/5/18発表の第3期有価証券報告書より抜粋してきた事業のモデル図です。クラウドサービスを介して、その裏にいるマネージドサービス(運用業務・コールセンター)を利用できるようになっていることが見て取れますね。

1989年4月個人事業主向け貴重代行業務の受託を目的に(有)コンフィデンスサービス設立。2021年6月東京マザーズへ上場予定

saaslife_参考:ペイロールの沿革

続いて2021/5/18発表 第3期有価証券報告書よりペイロールの沿革についてご紹介します。ペイロールの沿革によれば、

・1989年4月個人事業主向け貴重代行業務の受託を目的に(有)コンフィデンスサービス設立

・2000年6月(株)ペイロールに商号変更

・2017年4月(株)ペイロールの株式取得を目的にPRホールディングス(株)を設立

・2017年6月PRホールディングス(株)が(株)ペイロールを子会社化設立

・2021年6月東京マザーズへ上場予定

とのことです。有価証券報告書上はまだ3期の会社ですが、その前の実態としてのペイロールは1989年から始まっており、30年近い歴史のある会社なのですね。

売上高は2020年3月期末で72.5億円直近YoY成長率は109% 

saaslife_ペイロールの開示KGI(売上高)推移

では続いてペイロールの売上高から見てみましょう。

2015年3月期から2020年3月期の6年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は48%〜239%の水準で推移しています。直近YoY成長率は109%ということで、すでに売上高が72.5億円近くある中でも確実に売上を伸ばしている、ことが見て取れますね。なお、2017年3月から2018年3月にかけて、売上高が対前年比で48%に減少しています。こちらは沿革でも述べた、子会社化による決算期の変更が原因であり、実質の成長率は110%〜122%の範囲に収まります。

2020年3月期末でストック売上比率は最大86.9%(給与計算関連サービス売上高割合) 

saaslife_公開KPI:ペイロールの月額利用料(ストック売上)比率推移

続いて、ペイロールの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/5/18発表の第3期有価証券報告書によれば、ペイロールの売上構成比率は、2020年3月期末で

・給与計算関連サービス売上:86.9%

・年末調整補助業務売上:13.1%

となっていました。給与計算関連サービス売上高はオペレーターによる処理とクラウドサービスの両方を含んでいますが、同社のホームページによれば2020年3月末時点のその継続率は97%とのことです。したがって、この売上高はほぼストック型の売上高と見なすことができ、最大でも86.9%がストック型売上比率であるということが言えます。

さて、次回はペイロールのSaaSプロダクトがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ペイロールはクラウドサービスとビジネスプロセスアウトソーシングをとても上手く組み合わせている会社で’あり、そのKPIがどのようになっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

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