デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム、バディコム(buddycom)を提供!サイエンスアーツのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

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saaslife_デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォーム、バディコム(buddycom)を提供!サイエンスアーツのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

サイエンスアーツはデスクレスワーカーを繋ぐライブコミュニケーションプラットフォームバディコム(Buddycom)売上高と積極的な展開は控えているその他売上高からなる事業を展開

saaslife_参考:サイエンスアーツのプロダクト紹介

さて、初めにサイエンスアーツのプロダクトについてご紹介します。2021/11/1時点同社ホームページ、2021/10/19発表 第17期有価証券報告書によれば、サイエンスアーツは、主要事業として、

・バディコム(Buddycom):デスクレスワーカーを繋ぐライブコミュニケーションプラットフォーム

・その他:積極的な展開は控えている

の2事業から成り立っています。後述の沿革でも紹介しますが、元々は

・バディコム(Buddycom)

・アルティベース(ALTIBASE):データベースシステム

の2セグメントから成り立っていましたが、現在のその他にはアルティベースを含んでおり、こちらは積極的には展開していかない方針とのことです。

「Buddycom」とは
Buddycomは“現場が変わる“デスクレスワーカーをつなげるライブコミュニケーションプラットフォームです。音声や動画、位置情報に加え、AIを利用したデジタルアシスタントでのコミュニケーションを実現。多くのエコシステムパートナーと連携し、現場のデータを生かす最新の機能を使うことができます。

2003年9月(株)シアンス・アールを設立し、ITコンサルティング事業を開始。2007年9月データベース管理システムALTIBASEの販売を開始後、8年後の2015年9月スマートフォンIP無線サービスアルディオ(Aldio)の開発・販売を開始。2019年10月(株)サイエンスアーツに社名を変更、Aldioのサービス名をバディコム(Buddycom)へ変更し、2021年11月東証マザーズへ上場予定。

saaslife_参考:サイエンスアーツの沿革

続いて2021/10/19発表 第17期有価証券報告書よりサイエンスアーツの沿革についてご紹介します。サイエンスアーツの沿革によれば、サイエンスアーツは

・2003年9月(株)シアンス・アールを設立、ITコンサルティング事業を開始

・2007年9月データベース管理システムALTIBASEの販売を開始

・2015年9月スマートフォンIP無線サービスアルディオ(Aldio)の開発・販売を開始

・2018年4月1対多のグループ一斉音声通信Aldioの通信技術に関する国内特許を取得

・2018年9月1対多のグループ一斉データ通信における映像配信技術の国内特許を取得

・2019年10月(株)サイエンスアーツに社名を変更、Aldioのサービス名をバディコム(Buddycom)へ変更

・2020年10月1対多のグループ音声通信技術における韓国での特許を取得

・2021年1月1対多のグループ音声通信技術におけるシンガポールでの特許を取得

・2021年4月1対多のグループ音声通信技術における中国での特許を取得

・2021年11月東証マザーズへ上場予定

とのことです。2015年9月にバディコムの前身であるアルディオをリリースしたあとは、国内特許、韓国、シンガポール、中国と特許を取得しており、海外もサービス提供範囲に入っていることがわかります。

2021年8月期末で2.2億円。直近YoY成長率は+24.3% 

saaslife_サイエンスアーツの開示KGI(売上高)推移

では続いてサイエンスアーツの売上高から見てみましょう。

2016年8月期末から2020年8月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+14.9%〜+39.4%の水準で推移しています。直近の売上高成長比率の減少は、売上に占めるその他の売上高が積極的に拡大を目指さないことで下がっていることが要因のようです。

2020年8月期末のストック売上高比率は60.4%(サブスクリプション売上高として、Buddycomの事業売上高比率)

saaslife_公開KPI:サイエンスアーツの月額利用料(ストック売上)比率推移

続いて、サイエンスアーツの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/10/19発表の第17期有価証券報告書によれば、サイエンスアーツはその売上高に占めるストック売上の比率をサブスクリプション売上高比率として公開しています。こちらの情報によれば、サイエンスアーツの2020年8月期末のストック売上高比率は60.4%です。

さて、次回はサイエンスアーツのSaaSプロダクトであるバディコムがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。サイエンスアーツはハードウェアとソフトウェアの両方を提供しており、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

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