- SansanのFY22第四四半期末売上高は57.3億円
- SansanのFY22第四四半期末推定ストック売上高比率は80.2%
- 計算のFY22第四四半期末MRRは15.3億円
- Sansan(サービス)のFY22第四四半期末のARPAは17.0万円
- Bill OneのFY22第四四半期末のARPAは13.7万円
- Sansan(サービス)のFY22第四四半期末の契約社数は8,488社
- Bill OneのFY22第四四半期末の契約社数は853社
- ハイライトは①Bill OneのARR伸長、②名刺管理をDXサービス、キャリアプロフィールに刷新
- Sansanは名刺管理から営業D Xサービスへプロダクト刷新
- Eightはプロダクト刷新、FY23通期での黒字化目指す
- FY22第四四半期末の従業員数は1,202人
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SansanのFY22第四四半期末売上高は57.3億円
はじめにSansanの最新四半期末(2022年第四四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Sansanの2022年第四四半期末の売上高は57.3億円であり、
- 計算の単月売上は 19.1億円/月
- 直近YonY成長率は +28.9%
- 直近QonQ成長率は +11.5%
となっています。
SansanのFY22第四四半期末推定ストック売上高比率は80.2%
続いて、Sansanの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Sansanはそのストック売上高推移を公開しておりません。そこで、公開されているSansanのストック売上高とBill OneのMRRをストック売上高とみなした売上高の全売上高に占める比率をストック売上高比率と仮定して計算を行うと、FY22第四四半期末のストック売上高比率は80.2%です。
計算のFY22第四四半期末MRRは15.3億円
続いてSansanの最新四半期末(2022年第四四半期末)の計算MRRを見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Sansanのストック売上高(Sansanのストック売上高とBill OneのMRRの和)を12で割り算した計算によるFY22第四四半期末MRRは15.3億円であり、
- 計算の新規MRRは+2,600万円/月
- 直近YonY成長率は+22.6%
- 直近QonQ成長率は+5.4%
となっています。
Sansan(サービス)のFY22第四四半期末のARPAは17.0万円
続いてSansan(サービス)の最新四半期末(2022年第四四半期末)の平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Sansanの2022年第四四半期末の
- 平均顧客単価は16.7万円
- 直近YonY成長率は+4.9%
- 直近QonQ成長率は +1.8%
です。
Bill OneのFY22第四四半期末のARPAは13.7万円
続いてBill Oneの最新四半期末(2022年第四四半期末)の平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Bill Oneの2022年第四四半期末の
- 平均顧客単価は13.7万円
- 直近YonY成長率は+63.1%
- 直近QonQ成長率は +5.4%
です。
Sansan(サービス)のFY22第四四半期末の契約社数は8,488社
続いてSansanの最新四半期末(2022年第四四半期末)の契約社数を見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Sansanの2022年第四四半期末の契約社数は8,488社であり、
- 計算の単月契約社数は+58社/月
- 直近YonY成長率は+9.6%
- 直近QonQ成長率は+2.1%
となっています。
Bill OneのFY22第四四半期末の契約社数は853社
続いてBill Oneの最新四半期末(2022年第四四半期末)の契約社数を見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、Bill Oneの2022年第四四半期末の契約社数は853社であり、
- 計算の単月契約社数は+49社/月
- 直近YonY成長率は+256.9%
- 直近QonQ成長率は+20.7%
となっています。成長率は下がってきていますが、それでも大きな伸び率が続いています。
以降はこれまでに紹介してきた単価、社数など各種KPIに関連した参考情報を数点ご紹介します。
ハイライトは①Bill OneのARR伸長、②名刺管理をDXサービス、キャリアプロフィールに刷新
今回の決算発表のハイライトを簡単にご紹介します。今回のハイライトは大きく以下の2点です。
- Bill OneのARR伸長:Bill Oneの契約社数はYoYで+250%を超える高水準での推移
- 名刺管理をDXサービス、キャリアプロフィールに刷新:プロダクトの枠組みを再定義(後述)
Sansanは名刺管理から営業D Xサービスへプロダクト刷新
名刺管理、のイメージで知られているSansanですが、これからはより大きな枠組みで「営業DXサービス」と自社プロダクトを提供していくとのことです。SaaSも大きくなるとSansanのように、自社・連携含めてより広くサービスを提供することが可能になる結果、サービス提供開始の時期とは価値も変わってくることが見て取れますね。
Eightはプロダクト刷新、FY23通期での黒字化目指す
続いて、Eightのプロダクト刷新について紹介している図を紹介します。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、SansanのみならずEightもプロダクト刷新を行い、
- 新規でアプリ内にキャリアタブを追加。求人情報を配信する
- FY23通期での黒字化目指す
とのことです。FY22のQ4には四半期単位で黒字化しており、FY23の通期での黒字化蓋然性はあることを見てとることができます。
FY22第四四半期末の従業員数は1,202人
最後にSansanの従業員数推移を見てみましょう。2022/7/14発表 2022年5月期 通期 決算説明資料によれば、SansanのFY22第四四半期末の従業員数は1,202人であり、
- 直近QonQ成長率は+7.5%
となっています。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。