モビリティデータを活用したフリートオペレーターサービスをSaaS型で提供！スマートドライブのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

2021年9月期末時点の推定MRRは0.28億円。直近YoY成長率は+305.5%

はじめに、スマートドライブのMRRについて述べます。なお、スマートドライブはその2021年9月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで、

• 公開のリカーリング売上高をARRとみなして12ヶ月で割り算

して算出しています。こちらの計算によると、スマートドライブ2021年9月期末時点の

• 推定MRRは0.28億円
• 直近YoY成長率は+305.5%

ということが推定できます。

SmartDrive Fleetにより企業は走行データを自動収集し、さまざまな形で走行データの活用が可能になる

続いて、2023/04/21時点の同社ホームページより抜粋してきたスマートドライブの特徴を紹介いたします。同ホームページによればSmartDrive Fleetにより企業は走行データを自動収集し、

• リアルタイム位置情報
• 走行履歴
• 安全運転診断
• 運転日報/月報

など、さまざまな形で走行データの活用が可能になるそうです。

tripla Book（自社Web宿泊予約システム） - 【公式】宿泊施設特化のAIチャットボット、予約エンジン、CRM・MA｜トリプラ

tripla株式会社はホテルや旅館に特化した宿泊予約エンジンであるtriplaホテルブッキングを提供。同一ドメイン内もしくはウィジェット内でブッキングエンジンが稼働し、子供料金、メタサーチ連携、多言語対応、法人予約、会員機能、ポイント機能などの主たる機能を標準搭載。

tripla.io

SmartDrive Fleetは初期、月額ともに要問い合わせ

続いて、2023/4/21時点 同社ホームページより抜粋してきたスマートドライブの料金体系(SmartDrive Fleet)を紹介いたします。同資料によればSmartDrive Fleetは

• 初期、月額ともに要問い合わせ

となっています。

SmartDrive｜3分でわかるSmartDrive Fleet

lp.smartdrive.co.jp

2021年9月期末時点の推定平均顧客単価は5.3万円/月、直近YoY成長率は+305.5%

続いて、スマートドライブの平均顧客単価について紹介します。スマートドライブは2022/12/15発表 事業計画及び成長可能性に関する事項で平均顧客単価を公開していません。一方、そのサービスであるSmartDrive Fleetに対して、その通期売上と契約社数を公開しているため、それらを利用して計算すると、その推定平均顧客単価は

• 5.3万円/月
• 直近YoY成長率は+305.5%

となっています。

2021年9月期末時点の契約社数は536社、直近YoY成長率は+76.3%

続いて、スマートドライブの顧客数推移についても見てみましょう。2022/12/15発表 事業計画及び成長可能性に関する事項にて公開されている2021年9月期末時点の

• 契約社数は536社
• 直近YoY成長率は+76.3%

でした。

2021年9月期末の最新従業員数は64人。最新YoY伸び率は-16.9%

最後に、スマートドライブの従業員数について述べます。2022/11/20発表 第8期有価証券報告書によれば、

• 2021年9月期末の最新従業員数は64人
• 最新YoY伸び率は-16.9%

とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-16.9%〜+75.0%の範囲で変動しています。

最後に

今回紹介したスマートドライブは法人車両を持つ企業に対して、その所有する車両データを効率的に管理するSaaSを提供している会社でした。法人対象ということで個人とはまた異なる管理が求められることの独自性に加えて、今後もさらに拡大して行き、ARPA、解約率などのSaaS関連指標が公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました！

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

• ホリゾンタル・バーティカルSaaS
• エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期	表紙	取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2		セカンドサイトアナリティカ サークレイス ペットゴー トリプルアイズ ヌーラボ
FY2022Q1		エッジテクノロジー カジー マーキュリーリアルテックイノベーター ビーウィズ
FY2021Q4		シンク フォトシンス GRCS サイエンスアーツ ラストワンマイル スローガン ボードルア フレクト ネットプロテクションズ トゥルーデータ ブロードエンタープライズ JDSC ヒュウガプライマリケア グローバルセキュリティエキスパート ラバブルマーケティンググループ サインド 網屋 ザクー フィナテキストホールディングス エクサウィザーズ ハイブリッドテクノロジーズ エフ・コード CS-C ニフティライフスタイル セキュア
FY2021Q3		ラキール フューチャーリンクネットワーク モビルス ユミルリンク ロボットペイメント セーフィー
FY2021Q2		ビジョナル ペイロール プラスアルファ・コンサルティング サイバートラスト ファブリカコミュニケーションズ ネオマーケティング
FY2021Q1		ワカル ウイングアーク1st ベビーカレンダー スパイダープラス エイピアー