トヨクモはクラウドの安否確認サービスに加えてkintoneと連携できる各種プラグインを展開
さて、初めにトヨクモのプロダクトについてご紹介します。2021/6/30時点の同社ホームページによれば、トヨクモは、
・クラウドの安否確認サービス に加えて
・kintoneと連携できる各種プラグイン
を展開しています。なお、プラグインはアプリケーションの機能を拡張できるソフトウェアのことであり、この各種プラグインを使うことにより、kintoneがすでに持っている機能やデータに対して、さらに有効活用をすることができます。なお、トヨクモのkintoneプラグインは、
・フォームブリッジ:webフォームの送信情報をkintoneに保存
・プリントクリエイター:kintoneの情報から見積・請求書作成
・kビューワー:kintoneアプリの情報を顧客・取引先に公開
・kメーラー:kintoneの顧客情報でお知らせやステップメールを送信
・データコレクト:kintoneだけでできない予実管理や在庫引当
・kバックアップ:kintoneのデータをバックアップ
をすることができ、kintoneに組み合わせることでさらに企業の業務を効率的にすることができそうですね。
2010年8月サイボウズ(株)がクラウドサービス等の新たなサービス展開を目的にサイボウズスタートアップス(株)設立。2020年9月東証マザーズ市場へ上場。
続いて2021/3/10発表 第11期有価証券報告書よりトヨクモの沿革についてご紹介します。トヨクモの沿革によれば、
・2010年8月サイボウズ(株)がクラウドサービス等の新たなサービス展開を目的にサイボウズスタートアップス(株)設立
・2011年12月安否確認サービス提供開始
・2012年7月kintoneと連携するWebフォーム作成サービスフォームクリエイター提供開始
・2014年3月MBOによりサイボウズの連結対象外となる
・2019年7月トヨクモ(株)に商号変更
・2020年9月東証マザーズ市場へ上場
とのことです。kintoneに圧倒的に特化したサービスを提供しているのは、元々の母体がkintoneを提供するサイボウズだったということも大きく関係していそうなことが読み取ることができますね。なお、設立後は1〜2年おきに新しいサービスを提供しています。kintone単体では提供できない機能も、プラグインにより提供でき、かつ導入企業は自社にあったプラグインだけを導入すればいいのでとても手軽ですね。
2020年12月期末で10.9億円、直近YoY成長率は144%
では続いてトヨクモの売上高から見てみましょう。
2016年12月期から2020年12月期の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は118%〜178%の水準で推移しています。直近YoY成長率は144%となっており、高いYoYの売上高成長率を維持していることがわかります。
2020年12月期末でストック売上比率は最大100%
続いて、トヨクモの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/3/10発表の第11期有価証券報告書によれば、トヨクモのストック売上高比率は最大100%です。なお、「最大」という表現を取っているのはトヨクモは、
・そのプロフェッショナルサービス売上高を公開していない
・かつ、提供するサービスの全てが、初期費用0円と製品ページには記載がある
ことから、ストック売上比率は最大100%であると記載をしています。
トヨクモの製品ページには初期費用、解約費用0円の記載が特徴的
こちらは参考情報として、トヨクモのプロダクトページより安否確認サービスとフォームブリッジのページの料金ページを抜粋した内容です。ともに、初期費用・解約費用が0円との記載があります。このことからもトヨクモのストック売上比率は極めて高いことが見てとることができます。
さて、次回はトヨクモのSaaSプロダクトがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。トヨクモは複数のプラグインを提供しており、その内訳及び各種数字ががどのようになっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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