27の提供機能を持つ グループウェア、desknet’s NEOのクラウド・パッケージ事業で日本企業と社会のコミュニケーションを変える!ネオジャパンのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

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saaslife_27の提供機能を持つ グループウェア、desknet’s NEOのクラウド・パッケージ事業で日本企業と社会のコミュニケーションを変える!ネオジャパンのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

ネオジャパンはグループウェアのdesknet’s NEOを中心に提供。

saaslife_参考:参考:ネオジャパンの提供サービス(1/2)
saaslife_参考:参考:ネオジャパンの提供サービス(1/2)

さて、今回取り上げるネオジャパン、一体どのようなサービスを提供しているのでしょうか。2020/9/16時点の同社ホームページによれば、ネオジャパンはグループウェアのdesknet’s NEOを提供しています。BOXILのページによれば、グループウェアは、

複数人での仕事を補助してくれるツールを指し、主にチャットやファイル共有などの機能を持っているものが多い

BOXIL

とのことです。こちらに載せた商品紹介のページの抜粋によれば、なんと27の機能を持っているそうです。これまでに紹介してきたSaaS会社に関してでいうと、

  • プロジェクト管理:オロ
  • 仮払精算:ラクス
  • Web会議(オプション):ブイキューブ 

あたりとも対応していそうですね。まだこちらでは取り上げていないですが、cybozuとも領域としてはかぶっていそうな会社ですね。

月額課金とパッケージソフト販売を組み合わせて販売。

saaslife_参考:ネオジャパンの提供サービス(2/2)

決算説明資料によれば、ネオジャパンはクラウドサービス事業とプロダクト事業を中心に事業を営んでいます。こちら、かなり詳細に単価を公開していただいているので分析がとても捗りそうな予感がしています(次回にて、ARPAや契約件数などのKPIを取り扱いますので、次回をお待ちください。)ネオジャパンの戦略によれば、同社は

  1. まず「技術開発」で革新的な新しい技術を習得し、
  2. 「プロダクト」で新技術を製品化、バージョンアップし、
  3. 「クラウドサービス」で製品のサービスを収益化する

という戦略をとっているようです。概念としてスッと感覚的に掴みやすい、とてもわかりやすい図ですね。これを実現するためには、社員の公正としても、エンジニアの多い組織なのではないか?と考えられます(一方で、ネオジャパンの製品には「エンタープライズ(大企業)」向けのライセンス、があります。一般的に、エンタープライズへの営業は時間がかかる・かつ営業力が販売時に必須になるため、営業の数が増えるはずですが、どのようなバランスになるかは次回のKPI分析が個人的に非常に楽しみです)。

saaslife_参考:ネオジャパンの成長戦略

1992年に創業後、2015年11月に東証マザーズ上場

saaslife_参考:ネオジャパンの沿革

ネオジャパンの沿革によれば、同社は1992年の設立以来、グループウエアをパッケージ販売をまずはじめ、その後1999年からグループウェアをウェブ化したようです。創業から30年近く立っている、ということで、かなり老舗のSaaS企業だということができそうですね。直近ご紹介した事例だと、ラクスやインフォマートもかなり創業から年数が経過しているSaaSですが、その中の一つということができるでしょう。

ネオジャパンの開示KGI(売上高)推移:2020年1月期末で37.4億円。直近YoY成長率は141%に増加

saaslife_ネオジャパンの開示KGI(売上高)推移

では続いてネオジャパンの売上高から見てみましょう。直近5年の売上高の推移を見ると、売上高は2017年1月期末に20億円を突破後、2020年には30億を突破し、37.4億円に至っています。特に成長率が大きな2019年1月期末から2020年1月期末にかけて、売上高の成長率は141%ですが、何があったのでしょうか。

Pro-SPIRE社を連結範囲に含めたこと、プロダクト事業の成長増加がYoY売上高の成長理由。

saaslife_参考資料:ネオジャパンの連結業績ハイライト

決算説明会資料によれば、連結の範囲をPro-SPIREに変更したことに加えて、プロダクト事業(カスタマイズ・役務)の提供により、売上が大幅に増加したことが要因のようです。

直近のクラウドサービス比率は47.2%

saaslife_参考:ネオジャパン売上高のサービス別構成比率の推移

続いて、クラウドサービス(月額課金)の比率について見てみましょう。ネオジャパン自身は単一セグメントではありますが、有価証券報告書の中では細かくサービス別の売上を公開しており、こちらのように複数のサービスによって売上高を構成しています。かなり詳しく記載があり、過去本ブログで紹介してきたSaaSの中でも珍しいな、という印象を受けました。

次回以降、気になるKPI推移について紹介していきます!ネオジャパンはこれまで取り上げてきたSaaS会社の中でも、売上高の間に、プロダクト開発の循環する順番、という特徴的な図が出てきたりと、KPI調査が非常に楽しみになるSaaSでした。こちら、今からサービス単位での分析が楽しみです!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

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