ノバシステムはシステムインテグレーション事業とクラウドサービス事業の2事業を展開
初めにノバシステムの事業についてご紹介します。2023/6/17時点 同社ホームページによれば、ノバシステムは
- 金融・医療・産業の分野で顧客のシステム開発を実施するシステムインテグレーション事業と
- 飲食店向け店舗支援・受付業務支援システムを提供するクラウドサービス事業
の2事業を展開しています。月額課金の要素があるのは後者のクラウドサービス事業です。
1982年9月 中小企業汎用機向けのシステム開発を目的としてノバシステム(株)を設立。翌年9月大型汎用機向けのシステム開発事業を開始。2010年12月 飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」の提供を開始し、2023年3月 東証グロースへ上場。
続いて2023/2/27発表 第40期有価証券報告書よりノバシステムの沿革についてご紹介します。ノバシステムの沿革によれば、ノバシステムは
- 1982年9月 中小企業汎用機向けのシステム開発を目的としてノバシステム(株)を設立
- 1983年9月 大型汎用機向けのシステム開発事業を開始
- 1985年4月 生命保険業界向けシステム開発事業を開始
- 2010年12月 飲食店向け店舗運営支援システム「Order Revolution」の提供開始
- 2021年2月 受付業務支援システム「アイウェルコ」の提供開始
- 2023年3月 東証スタンダードへ上場
とのことです。
ノバシステムの売上高は2021年12月期末で41.7億円。直近YoY成長率は+2.4%
では続いてノバシステムの売上高から見てみましょう。
2017年12月期末から2021年12月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-1.2%〜+4.1%の水準で推移しています。
2021年12月期末の推定ストック売上高比率は推定で2.1%
続いて、ノバシステムの売上高の構成比率について見てみましょう。2023/2/27発表 第40期有価証券報告書によればノバシステムはそのリカーリング売上高比率を公開していません。そこで公開されている2021年12月期末のクラウドサービス事業の売上高をストック売上高と仮定し、その売上高が全売上高に占める比率を計算したものが2021年12月期末にも当てはまるとすると、ノバシステムのストック売上高比率は推定で2.1%です。
さて、次回はノバシステムの各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。