2021年6月期末時点の推定MRRは0.03億円。直近YoY成長率は非公開
はじめに、アレントのMRRについて述べます。なお、アレントはその2021年6月期末時点のMRRを公開していないので、2023/3/28発表 事業計画及び成長可能性に関する事項にて公開されている
- 2022年6月期末のサブスクリプション売上高の全体の売上高に占める比率と同等と仮定
し、その金額をARRとみなして算出すると2021年6月期末時点の
- 推定MRRは0.03億円
- 直近YoY成長率は非公開
です。
PlantStreamはプラントエンジニアリング業界特化型SaaS
続いて、2023/3/28発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきたアレントの共創プロダクト、PlantStreamの特徴を紹介いたします。同ホームページによればPlantStreamは
- プラントエンジニアリング業界特化型SaaS
であり、
- プラントの配管、設計工数を削減可能
とのことです。加えて特徴的なのは、千代田化工建設との合弁会社で提供していることですね。
2022年12月末ARRは約1.7億円まで成長
続いて、2023/3/28発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきたPlantStreamのARRを紹介いたします。同資料によればPlantStreamの
- 2022年12月末ARRは約1.7億円まで成長
しているとのことです。2021年3が月末時点でARRは4,500万円だったので急速に伸びていることがわかります。
Lightning BIMは配筋設計プロセスの自動化SaaS
続いて、2023/3/28発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきたアレントの自社プロダクト、Lightning BIMの特徴を紹介いたします。同ホームページによればLightning BIMは
- 配筋設計プロセスの自動化SaaS
であり、
- 初期費用:0円
- 月額:7万円(年額84万円)
とのことです。
2021年6月期末の最新従業員数は42人。最新YoY伸び率は+31.3%
最後に、アレントの従業員数について述べます。2023/2/20発表 第10期有価証券報告書によれば、
- 2021年6月期末の最新従業員数は42人
- 最新YoY伸び率は+31.3%
とのことです。従業員数の成長率は直近の4年間で+31.3%〜+220.0%の範囲で変動しています。
最後に
今回紹介したアレントは共創プロダクト開発、自社プロダクト開発によるSaaSを提供している会社でした。今後もさらに拡大して行き、MRRや解約率などのSaaS関連指標が公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。