アレントは建設業界に特化したプロダクト共創開発(DXコンサル)を中心に、サブスクリプション型の共創プロダクト販売と自社プロダクト販売を展開
初めにアレントの事業についてご紹介します。2023/3/28発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、アレントは
- 建設業界に特化したプロダクト共創開発(DXコンサル)を中心
に、
- サブスクリプション型の共創プロダクト販売と自社プロダクト販売
を展開しています。主要な提供サービスは建設業界特化のDXコンサルですが、DXコンサルをしながらサブスクリプション型のプロダクト販売を行なっているんですね。
2012年7月 (株)CFlat設立。8年後の2020年6月商号を(株)Arentに変更。2023年3月 東証グロースへ上場。
続いて2023/2/20発表 第10期有価証券報告書よりアレントの沿革についてご紹介します。アレントの沿革によれば、アレントは
- 2012年7月各種ソフトウェアの受託開発及びスマートフォンアプリの開発を目的として (株)CFlat設立
- 2020年6月 商号を(株)Arentに変更
- 2021年4月 (株)PlantStreamより空間自動設計システム「PlantStream」をリリース
- 2022年4月 建築物の配筋検討プロセスの各工程を自動化・高速化するAutodesk Revitアドイン「LightningBIM 自動配信」をリリース
- 2023年3月 東証グロースへ上場
とのことです。
アレントの売上高は2021年6月期末で10.1億円。直近YoY成長率は+40.2%
では続いてアレントの売上高から見てみましょう。
2017年6月期末から2021年6月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-5.2%〜+491.4%の水準で推移しています。
2021年6月期末の推定ストック売上高比率は推定で3.9%
続いて、アレントの売上高の構成比率について見てみましょう。2023/2/20発表 第10期有価証券報告書によればアレントはそのリカーリング売上高比率を公開していません。そこで公開されているサブスクリプション関連事業セグメント(共創プロダクト販売、自社プロダクト販売)の売上高をストック売上高と仮定し、その売上高が全売上高に占める比率を計算したものが2021年6月期末にも当てはまるとすると、アレントのストック売上高比率は推定で3.61%です。
さて、次回はアレントの各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。