- KUSANAGIマネージドサービスを中心としたストックビジネスを展開
- 2002年12月 プライム・ストラテジー(株)を設立。翌年4月からWebシステム開発・Webサイト構築事業、Webマーケ事業、サーバホスティング事業及びサービス提供開始。2015年6月 WordPressを高速・高セキュリティに稼働させる実行環境KUSANAGIを開発。
- 2020年4月 戦略AIのONIMARU Davidを発表し、ONIMARU Davidを組み込んだウェブサイ ト表示の高速化エンジンWEXAL Page Speed Technology 2.0の提供を開始。2023年2月 東証グロースへ上場。
- プライム・ストラテジーの売上高は2022年11月期末で5.6億円。直近YoY成長率は-1.3%
- 2022年11月期末の推定ストック売上高比率は推定で75.0%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
KUSANAGIマネージドサービスを中心としたストックビジネスを展開
初めにプライム・ストラテジーの事業についてご紹介します。2023/4/13発表 2023年11月期第1四半期決算説明資料によれば、プライム・ストラテジーは
- KUSANAGIマネージドサービスを中心としたストックビジネスを展開
をSaaSとして提供しています。なお、KUSANAGIは同社ホームページによれば高速でセキュアな仮想マシンイメージとのことで、
- 仮想マシンはソフトウェアを使って1台のコンピューター内に疑似的に再現したコンピューターを作る技術のこと
- 仮想マシンを使うことで物理的なサーバーを用意する必要がなくなり、セキュリティが上がる
メリットがあるそうです。
なお、KUSANAGIにはマスコットキャラクターもあるようで、
- 名前:草薙 沙耶(Kusanagi Saya)
- 近未来の地球、仮想世界で戦う女性サイボーグ戦士で草薙家に代々伝わる家宝の剣「KUSANAGI」と共に戦う。
という設定とのことです。
和風な名前サービスは色々ある気がしますが、マスコットキャラクター付きのサービスは珍しいですね。ステッカーなどのグッズと相性が良さそうです。
2002年12月 プライム・ストラテジー(株)を設立。翌年4月からWebシステム開発・Webサイト構築事業、Webマーケ事業、サーバホスティング事業及びサービス提供開始。2015年6月 WordPressを高速・高セキュリティに稼働させる実行環境KUSANAGIを開発。
続いて2023/1/19発表 第19期有価証券報告書よりよりプライム・ストラテジーの沿革についてご紹介します。プライム・ストラテジーの沿革によれば、プライム・ストラテジーは
- 2002年12月 プライム・ストラテジー(株)を設立
- 2003年4月 Webシステム開発・Webサイト構築事業、Webマーケ事業、サーバホスティング事業及びサービス提供開始
- 2005年4月 オフショア開発のためインドネシア共和国ジャカルタ首都特別州にPT. Prime Strategy Indonesiaを設立
- 2008年11月 WordPressを中心としたシステムインテグレーション提供を開始
- 2015年6月 WordPressを高速・高セキュリティに稼働させる実行環境KUSANAGIを開発
- 2015年7月 KUSANAGIをパブリッククラウドにリリース
- 2016年8月 KUSANAGIの保守運用サービスKUSANAGI公式サポートサービスを提供開始
- 2019年7月 モバイル表示高速化サービスWEXALモバイル表示高速化サービスの提供開始
とのことです。Wordpressを中心としたシステムインテグレーションに加えて、創業から10年をこえる時を経てその高速化実行環境であるKUSANAGIを開発・保守運用してきた会社なんですね。
2020年4月 戦略AIのONIMARU Davidを発表し、ONIMARU Davidを組み込んだウェブサイ ト表示の高速化エンジンWEXAL Page Speed Technology 2.0の提供を開始。2023年2月 東証グロースへ上場。
2023/1/19発表 第19期有価証券報告書よりよりプライム・ストラテジーの沿革を続けてご紹介します。沿革によれば、プライム・ストラテジーは
- 2020年4月 戦略AIのONIMARU Davidを発表し、ONIMARU Davidを組み込んだウェブサイ ト表示の高速化エンジンWEXAL Page Speed Technology 2.0の提供を開始
- 2021年5月 エックスサーバー株式会社と技術提携し、KUSANAGIの高速技術をエックスサーバー株式会社の各サービスへ提供開始
- 2023年2月 東証グロースへ上場
しています。
プライム・ストラテジーの売上高は2022年11月期末で5.6億円。直近YoY成長率は-1.3%
では続いてプライム・ストラテジーの売上高から見てみましょう。
2017年11月期末から2022年11月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-5.5%〜+67.8%の水準で推移しています。
2022年11月期末の推定ストック売上高比率は推定で75.0%
続いて、プライム・ストラテジーの売上高の構成比率について見てみましょう。2023/1/19発表 第19期有価証券報告書によればプライム・ストラテジーはそのリカーリング売上高比率を公開していません。そこで公開されているKUSANAGIマネージドサービスのMRRから求めたARRをストック売上高と仮定し、その売上高が全売上高に占める比率を計算すると、プライム・ストラテジーのストック売上高比率は推定で75.0%です。
さて、次回はプライム・ストラテジーの各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
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などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。