インターネット上で自由にコンテンツ発表と販売を可能にするC2CメディアPFのnote、企業の情報発信のためのメディアSaaS「note pro」の2サービスを中心に事業を展開
初めにノート(note)の事業についてご紹介します。2022/12/21発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、ノート(note)は
- インターネット上で自由にコンテンツ発表と販売を可能にするC2Cメディアプラットフォームのnote
- 企業の情報発信のためのメディアSaaS「note pro」
の2サービスを中心に事業を展開しています。
2011年12月(株)ピースオブケイク設立。翌年2012年9月クリエイターと読者をつなぐコンテンツ配信サイト「cakes」を開始。2022年12月東証グロースへ上場。
続いて2022/11/17発表 第10期有価証券報告書よりノート(note)の沿革についてご紹介します。ノート(note)の沿革によれば、ノート(note)は
- 2011年12月クリエイターが創作したデジタルコンテンツを配信するプラットフォームの開発・運営を目的として(株)ピースオブケイク設立
- 2012年9月クリエイターと読者をつなぐコンテンツ配信サイト「cakes」を開始
- 2014年4月C2C課金の仕組みでクリエイターをエンパワーメントするC2Cプラットフォーム「note」を開始
- 2019年3月企業の情報発信を簡単にし、続けやすくするメディアSaaS「note pro」を開始
- 2020年4月note(株)に社名を変更
- 2022年12月東証グロースへ上場
とのことです。
ノート(note)の売上高は2021年11月期末で18.8億円。直近YoY成長率は+23.7%
では続いてノート(note)の売上高から見てみましょう。
2017年11月期末から2021年11月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+23.7%〜+149.2%の水準で推移しています。
2021年11月期末の公開ストック売上高比率は13.7%
続いて、ノート(note)の売上高の構成比率について見てみましょう。2022/11/17発表 第10期有価証券報告書によればノート(note)はそのnote proのリカーリング売り上げ比率を公開していません。そこで公開されているnote proのARRをストック売上高とみなして全売上高に占める比率を計算すると、ノート(note)のストック売上高比率は13.7%です。
さて、次回はノート(note)の各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。