- 2021年8月期末時点の推定MRRは最大で2.73億円。直近YoY成長率は+112.7%
- フィクサーのプロジェクト型サービスは新規システム開発・クラウド移行を支援
- AzureやAWSのパブリッククラウド・Microsoft365・Microsoft Power Platformを提供
- 基本サービスとして24時間365日監視・障害対応・技術サポートなどがあり、オプションで各種代行作業がある
- 自動架電サービス・メタバースクラウド・仮想デスクトップ構築を提供
- フィクサーは初期・月額ともに要問い合わせ
- 2021年8月期末時点の推定ライセンス平均顧客単価は0.15万円。最新YoY伸び率は非公開
- 2021年8月期末時点の推定ライセンス数は8万ライセンス。最新YoY伸び率は非公開
- 2021年8月期末の最新従業員数は147人。最新YoY伸び率は+19.5%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2021年8月期末時点の推定MRRは最大で2.73億円。直近YoY成長率は+112.7%
はじめに、フィクサーのMRRについて述べます。なお、フィクサーはその2021年8月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで、
- 公開されているリセール、マネージドサービス、SaaS売上高の和を12ヶ月で割り算
して算出しています。こちらの計算によると、フィクサーにおける2021年8月期末時点の
- 推定MRRは最大で2.73億円
- 直近YoY成長率は+112.7%
ということがわかります。
フィクサーのプロジェクト型サービスは新規システム開発・クラウド移行を支援
続いて、2023/2/7時点 同社ホームページより抜粋してきた同社のプロジェクト型サービス特徴を紹介いたします。同ホームページによればフィクサーはそのプロジェクト型サービスにて
- 新規システム開発
- クラウド移行を支援
しているそうです。
前者の新規システム開発については、Microsoft Azureを使った実現を得意としつつ、AWSを使った開発も相談でき、後者のクラウド移行支援については、
- オンプレミスからクラウドへの移行(リフト)
- クラウドからクラウドネイティブへの移行(シフト)
それぞれでサービス提供しているとのことです。
AzureやAWSのパブリッククラウド・Microsoft365・Microsoft Power Platformを提供
続いて、2023/2/7時点 同社ホームページより抜粋してきた同社のリセールサービス特徴を紹介いたします。同ホームページによればフィクサーはそのリセールサービスにて
- AzureやAWSのパブリッククラウド
- Microsoft365(Power Pointなどを代表するMicrosoft Office製品のサブスクリプションサービス)
- Microsoft Power Platform(ローコードのアプリ開発プラットフォーム)
を提供しているそうです。
基本サービスとして24時間365日監視・障害対応・技術サポートなどがあり、オプションで各種代行作業がある
続いて、2023/2/7時点 同社ホームページより抜粋してきた同社のマネージドサービス特徴を紹介いたします。同ホームページによればフィクサーはそのマネージドサービスにて、基本サービスとして
- 24時間365日監視
- 障害対応
- 技術サポート
などがあり、オプションで
- 各種代行作業(独自ドメイン取得代行・SSL証明書取得代行など)
を提供しているそうです。
自動架電サービス・メタバースクラウド・仮想デスクトップ構築を提供
続いて、2023/2/7時点 同社ホームページより抜粋してきた同社のSaaS特徴を紹介いたします。同ホームページによればフィクサーはそのSaaSとして、
- 自動架電サービス
- メタバースクラウド
- 仮想デスクトップ構築
を提供しているそうです。
フィクサーは初期・月額ともに要問い合わせ
続いて、2023年2/8時点の同社ホームページより抜粋してきたフィクサーの料金体系を紹介いたします。同資料によればフィクサーは
- 初期・月額ともに要問い合わせ
となっています。
2021年8月期末時点の推定ライセンス平均顧客単価は0.15万円。最新YoY伸び率は非公開
続いて、フィクサーの平均顧客単価について紹介します。フィクサーは2022/9/1発表 第12期有価証券報告書でライセンス平均顧客単価を公開していません。一方、
- 2022年7/31時点の公開ライセンス数は8万ライセンス
であることを公開していますので、こちらが2021年7/31時点と同一であると仮定を置くと
- 推定ライセンス平均顧客単価は0.15万円
- 最新YoY伸び率は非公開
であると推定できます。ただし、こちらはライセンス数の仮定からも荒い数値ですのでご注意ください。
2021年8月期末時点の推定ライセンス数は8万ライセンス。最新YoY伸び率は非公開
続いて、フィクサーのリセールライセンス数推移についても見てみましょう。2022/9/1発表 第12期有価証券報告書にて公開されている2022年7/31時点の公開ライセンス数は8万ライセンスでしたので、便宜的にこちらが2021年8月期末時点のライセンス数とおいて先程の平均単価を求めました。
2021年8月期末の最新従業員数は147人。最新YoY伸び率は+19.5%
最後に、フィクサーの従業員数について述べます。2022/9/1発表 第12期有価証券報告書によれば、
- 2021年8月期末の最新従業員数は147人
- 最新YoY伸び率は+19.5%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-5.4%〜+38.9%の範囲で変動しています。
最後に
今回紹介したフィクサーはMicrosoft製品を中心にマネージドサービスを展開している会社でした。今後もさらに拡大して行って、契約社数やメタバースクラウドのより詳細な各種SaaSKPIが公開されていることがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。