2021年9月期末時点の推定MRRは35.0億円。直近YoY成長率は非公開
はじめに、日本ビジネスシステムズのMRRについて述べます。なお、日本ビジネスシステムズはその2021年9月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで、
- 公開されているリカーリング収益を12ヶ月で割り算
して算出しています。
分析・企画、PoC、設計・構築、保守・運用、教育の5カテゴリで105件のサービスを提供
続いて、2023/1/5時点の同社ホームページより抜粋してきた同社のサービス特徴を紹介いたします。同ホームページによれば日本ビジネスシステムズは
- マイクロソフト製品を中心にAWS、Cisco、Citrixなどの各種サービス
を提供しており、
- 分析・企画
- PoC
- 設計・構築
- 保守・運用
- 教育
の5カテゴリで105件のサービスを提供しているとのことです。これだけの数があると、いずれかは企業のかかえる課題に対応していそうですね。
日本ビジネスシステムズの料金体系はサービス毎に異なる。初期・月額費用がそれぞれ発生
続いて、2023年1/4時点の同社ホームページより抜粋してきた同社の料金体系を紹介いたします。同資料によれば日本ビジネスシステムズの料金体系は
- サービス毎に異なる
- 初期・月額費用がそれぞれ発生
となっています。
例として、同社ホームページにて保守・運用に分類されているAudit Log Container for Office 365について紹介すると、
- 初期費用:35万円〜
- 月額費用:7.5万円〜
となっており、提供するサービスによって異なっています。
2021年9月期末時点の平均顧客単価は公開で5.0万円/月
続いて、日本ビジネスシステムズの平均ID単価について紹介します。2022/11/11発表 中期経営計画にて公開されている数字によれば、
- 2022年9月期末時点の平均ID単価は公開で5.0万円/月
- 直近YoY成長率は非公開
となっています。
2022年9月期末時点のクラウドID数は公開で199万。直近YoY成長率は非公開
続いて、日本ビジネスシステムズの顧客数についても見てみましょう。2022/11/11発表 中期経営計画にて公開されている数字によれば、
- 2022年9月期末時点のクラウドID数は公開で199万
- 直近YoY成長率は非公開
となっています。
2021年9月期末の最新従業員数は2,228人。最新YoY伸び率は+1.4%
最後に、日本ビジネスシステムズの従業員数について述べます。2022/6/28発表 第31期有価証券報告書によれば、
- 2021年9月期末の最新従業員数は2,228人
- 最新YoY伸び率は+1.4%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+1.4%〜+104.9%の範囲で変動しています。
最後に
今回紹介した日本ビジネスシステムズは大企業を中心としたクラウドサービス事業を提供しており、その初期費用、月額費用は相対的に大きめなSaaSでした。今後もさらに拡大して行って、導入プロダクト別の単価とID数、解約率を含むより詳細な指標が公表されていくのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。