- マネーフォワードのFY22第二四半期末売上高は50.9億円
- マネーフォワードのFY22第二四半期末推定ストック売上高比率は63.4%
- 計算のFY22第二四半期末MRRは11.6億円
- マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド関連法人サービスARPAは9.6万円
- マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド個人事業主ARPAは1.1万円
- マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド関連法人サービス契約社数は9.8万
- マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド個人事業主契約社数は11.5万社
- インドネシアのフィンテックSaaS企業、Mekariへの61.2億円の追加投資と40.0億円の長期借入を実行
- 追加投資によりMekariの持分比率は42.9%に
- インドネシアは2025年予測で人口世界4位、実質GDP世界6位の見込み
- Mekariは給与・統合会計SaaSを中心に幅広い分野でSaaSを提供
- TAMは一四半期で4.3兆円から5.4兆円に+1.1兆円拡大
- FY22第二四半期末の従業員数は1,610人
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
マネーフォワードのFY22第二四半期末売上高は50.9億円
はじめにマネーフォワードの最新四半期末(2022年第二四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードの2022年第二四半期末の売上高は50.9億円であり、
- 計算の単月売上は17.0億円/月
- 直近YonY成長率は +27.3%
- 直近QonQ成長率は +6.9%
となっています。
マネーフォワードのFY22第二四半期末推定ストック売上高比率は63.4%
続いて、マネーフォワードの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードはそのストック売上高推移を公開しておりません。そこで、公開されている直前四半期のARR/4をストック売上高とみなした売上高の全売上高に占める比率をストック売上高比率と仮定して計算を行うと、FY22第二四半期末のストック売上高比率は63.4%です。
計算のFY22第二四半期末MRRは11.6億円
続いてマネーフォワードの最新四半期末(2022年第二四半期末)の計算MRRを見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードのARRを12で割り算した計算によるFY22第二四半期末MRRは11.6億円であり、
- 計算の新規MRRは+2,978万円/月
- 直近YonY成長率は+37.9%
- 直近QonQ成長率は+8.3%
となっています。
マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド関連法人サービスARPAは9.6万円
続いてマネーフォワードの最新四半期末(2022年第二四半期末)のMFクラウド関連法人サービス平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードの2022年第二四半期末のMFクラウド関連法人サービス平均顧客単価は9.6万円であり、
- 直近YonY成長率は+15.9%
- 直近QonQ成長率は+3.5%
となっています。
マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド個人事業主ARPAは1.1万円
続いてマネーフォワードの最新四半期末(2022年第二四半期末)のMFクラウド個人事業主平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードの2022年第二四半期末のMFクラウド個人事業主平均顧客単価は1.1万円であり、
- 直近YonY成長率は-3.7%
- 直近QonQ成長率は-2.7%
となっています。
マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド関連法人サービス契約社数は9.8万
続いてマネーフォワードの最新四半期末(2022年第二四半期末)のMFクラウド関連法人サービス契約社数を見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードの2022年第二四半期末のMFクラウド関連法人サービス契約社数は9.8万社であり、
- 計算の単月契約社数は+1,614社/月
- 直近YonY成長率は+25.4%
- 直近QonQ成長率は+5.2%
となっています。
マネーフォワードのFY22第二四半期末のMFクラウド個人事業主契約社数は11.5万社
続いてマネーフォワードの最新四半期末(2022年第二四半期末)のMFクラウド個人事業主契約社数を見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードの2022年第二四半期末のMFクラウド個人事業主契約社数は11.5万社であり、
- 計算の単月契約社数は+2,393社/月
- 直近YonY成長率は+30.9%
- 直近QonQ成長率は+6.7%
となっています。
以降はこれまでに紹介してきた単価、社数など各種KPIに関連した参考情報を数点ご紹介します。
インドネシアのフィンテックSaaS企業、Mekariへの61.2億円の追加投資と40.0億円の長期借入を実行
マネーフォワードは
- インドネシアのフィンテックSaaS企業、Mekari(サービスの詳細は後述)へ61.2億円の追加投資
- 40.0億円の長期借入を実行
しています。これにより、2022年第二四半期の現金及び預金は304.3億円となっています。
追加投資によりMekariの持分比率は42.9%に
今回の追加投資により、マネーフォワードのMekariの持分比率は42.9%になりました。なお、MekariもARRが過去4年間で11倍以上に拡大(CAGR換算で+80%程度)しており、とても勢い良く伸びていることがわかります。
インドネシアは2025年予測で人口世界4位、実質GDP世界6位の見込み
インドネシアはどのような市場なのでしょうか。IMFの予測によると、2025年時点でインドネシアは
- 人口:世界4位
- 実質GDP:世界6位
とのことです。特徴的なのは、0〜29歳の人口比率が48.5%(2019年のBCG Indonesia’s Market Reportによる)とのことで、日本と比べてもかなり若い国であることがわかります。
Mekariは給与・統合会計SaaSを中心に幅広い分野でSaaSを提供
Mekariは複数のSaaSを提供しており、そのサービスサイトによれば、
- talenta:給与
- jurnal: 統合会計
- klikpajak:税務管理
- flex:福利厚生
- qontak:オムニチャネルCRM
- e-sign:電子署名
と幅広い領域にまたがってSaaSを提供していることがわかります。サービスを見る限りでは、比較的に相互送客だったり親和性がありそうなサービスばかりですし、複数のSaaSを自社事業開発・またはM&Aで拡大してきたマネーフォワードの知見が生かせる期待ができそうですね。
TAMは一四半期で4.3兆円から5.4兆円に+1.1兆円拡大
続いて、マネーフォワードのTAMを紹介している図を紹介します。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、同社のTAMは
- 2021年時点:4.3兆円
から
- 2022年時点:5.4兆円
と+1.1兆円になったとのことです。
FY22第二四半期末の従業員数は1,610人
最後にマネーフォワードの従業員数推移を見てみましょう。2022/7/13発表 2022年11月期 第2四半期 決算説明資料によれば、マネーフォワードのFY22第二四半期末の従業員数は1,610人であり、
- 直近QonQ成長率は+15.9%
となっています。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。