- 2021年3月期末時点の計算MRRは174億円(公開されている取引開始年度が過去1年以上前の顧客による売上高をARRとみなして12ヶ月で割り算)。直近YoY成長率は+55.0%
- トラップメールは標的型攻撃メールを装いその対応を教育訓練できるサービス
- グローバルセキュリティエキスパートの各種サービスの利用料金は月額費用、初期費用ともに非公開。要問い合わせ
- 2021年3月期末時点の前期取引継続顧客の平均顧客単価は45.3万円/月。直近YoY成長率は非公開
- 2021年3月期末時点の前期取引継続顧客の取引社数は467社、直近YoY成長率は非公開
- 2021年3月期の最新従業員数は110人。最新YoY伸び率は+46.7%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2021年3月期末時点の計算MRRは174億円(公開されている取引開始年度が過去1年以上前の顧客による売上高をARRとみなして12ヶ月で割り算)。直近YoY成長率は+55.0%
はじめに、グローバルセキュリティエキスパートのMRRについて述べます。なお、グローバルセキュリティエキスパートはそのMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで
・公開されている取引開始年度が過去1年以上前の顧客による売上高をARRとみなして12ヶ月で割り算
することにより算出しています。こちらによれば直近YoY成長率は+55.0%です。
トラップメールは標的型攻撃メールを装いその対応を教育訓練できるサービス
続いて、2022/3/21時点 同社ホームページより抜粋してきたグローバルセキュリティエキスパートのセキュリティ教育事業サービスの中からトラップメールの特徴を紹介いたします。同社ホームページによればグローバルセキュリティエキスパートのトラップメールは
・標的型攻撃メールを装いその対応を教育訓練できるサービス
とのことです。なお、標的型攻撃メールは機密情報を盗みとることを目的とした業務を関連のメールを装ったメールのことであり、企業のセキュリティ観点で対策が必要な内容ではありますね。
グローバルセキュリティエキスパートの各種サービスの利用料金は月額費用、初期費用ともに非公開。要問い合わせ
続いて、2022/3/21時点 同社ホームページの料金体系を紹介します。同資料によれば、グローバルセキュリティエキスパートの料金体系は公開されておらず、利用料金は月額費用、初期費用共に問い合わせが必要とのことです。
2021年3月期末時点の前期取引継続顧客の平均顧客単価は45.3万円/月。直近YoY成長率は非公開
続いて、グローバルセキュリティエキスパートのソリューション事業におけるリカーリング売上の平均顧客単価について公開されているもの紹介します。2021/11/15発表 第38期有価証券報告書、2021/12/20発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.31よれ2021年3月期末時点の前期取引継続顧客の平均顧客単価は
・45.3万円/月
・直近YoY成長率は非公開
となっています。なお、公開資料におけるARPUは543万円ですが、これは年間の売上高のため、12ヶ月での割り算を行なっていることにご注意ください。
2021年3月期末時点の前期取引継続顧客の取引社数は467社、直近YoY成長率は非公開
続いて、グローバルセキュリティエキスパートの年間取引社数についても見てみましょう。2021/12/20発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.31によれば、2021年3月期末の
・前期取引継続顧客の取引社数は467社
・直近YoY成長率は非公開
です。
2021年3月期の最新従業員数は110人。最新YoY伸び率は+46.7%
最後に、グローバルセキュリティエキスパートの従業員数について述べます。2021/11/15発表 第38期有価証券報告書によれば、
・2021年3月期の最新従業員数は110人
・最新YoY伸び率は+46.7%(ITソリューション事業の譲受に伴い大幅増)
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-3.2%〜+46.7%の範囲で変動しています。直近での従業員数は減少から増加傾向のため、上場を機にまだまだ伸びていきそうですね。
最後に
今回取り上げたグローバルセキュリティエキスパートは、セキュリティ教育事業に加えて、その周辺ソリューションも提供している会社でした。事業が複数あり、事業別の単価や解約率などまだ公開されていないKPI情報も今後公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。