- グローバルセキュリティエキスパートは中堅・中小企業を中心にサイバーセキュリティの実効性を獲得するために必要なサービスをワンストップで提供
- セキュリティ教育事業では企業向けのセキュリティ訓練サービス、エンジニア向けのセキュリティ教育講座を提供
- コンサルティング事業ではセキュリティ実装の上流工程を支援するコンサルティングサービスと脆弱性診断サービスを提供
- セキュリティソリューション事業は中堅・中小企業向けのセキュリティ製品運用サービス、ITソリューション事業はITインフラ構築を中心にバイリンガルSESサービスを提供
- 1984年8月 (株)ホスピタル・ブレイン昭和を設立。16年後の2000年3月 ネットワークセキュリティ事業を譲受。2000年4月商号をグローバルセキュリティエキスパート(株)に変更し、2021年12月東証マザーズへ上場。
- グローバルセキュリティエキスパートの売上高は2021年3月期末で29.5億円。直近YoY成長率は+82.4%
- 2021年3月期末の推定ストック売上高比率は71.0%(公開されている取引開始年度が過去1年以上前の顧客による売上高比率)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
グローバルセキュリティエキスパートは中堅・中小企業を中心にサイバーセキュリティの実効性を獲得するために必要なサービスをワンストップで提供
初めにグローバルセキュリティエキスパートの事業についてご紹介します。2021/12/20発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.9によれば、グローバルセキュリティエキスパートは、
・中堅・中小企業
を中心に
・サイバーセキュリティの実効性を獲得するために必要なサービス
をワンストップで提供しています。事業は
・セキュリティ教育事業
・コンサルティング事業
・セキュリティソリューション事業
・ITソリューション事業
の4つの事業を提供しています。
セキュリティ教育事業では企業向けのセキュリティ訓練サービス、エンジニア向けのセキュリティ教育講座を提供
続いてグローバルセキュリティエキスパートのセキュリティ教育事業についてご紹介します。2021/12/20発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.10、p.31によれば、グローバルセキュリティエキスパートは、そのセキュリティ教育事業にて
・企業向けのセキュリティ訓練サービス
に加えて
・エンジニア向けのセキュリティ教育講座
を提供しています。同資料によれば、それぞれのサービスの取引継続比率は
・セキュリティ訓練サービス:85.2%
・セキュリティ教育講座:84.9%
とのことです。
コンサルティング事業ではセキュリティ実装の上流工程を支援するコンサルティングサービスと脆弱性診断サービスを提供
続いてグローバルセキュリティエキスパートのコンサルティング事業についてご紹介します。2021/12/20発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.12によれば、グローバルセキュリティエキスパートは、そのコンサルティング事業にて
・セキュリティ実装の上流工程を支援するコンサルティングサービス
に加えて
・脆弱性診断サービス
を提供しています。同資料によれば、それぞれのサービスの取引継続比率は
・コンサルティングサービス:95.2%
・脆弱性診断サービス:87.2%
とのことです。
セキュリティソリューション事業は中堅・中小企業向けのセキュリティ製品運用サービス、ITソリューション事業はITインフラ構築を中心にバイリンガルSESサービスを提供
続いてグローバルセキュリティエキスパートのセキュリティソリューション/ITソリューション事業についてご紹介します。2021/12/20発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.13によれば、グローバルセキュリティエキスパートは、そのセキュリティソリューション事業にて
・中堅・中小企業向けのセキュリティ製品運用サービス
を提供しており、ITソリューション事業にて
・ITインフラ構築を中心にバイリンガルSESサービス
を提供しています。同資料によれば、それぞれのサービスの取引継続比率は詳細は数字で公開されていませんが、取引継続の売上高をともに7割弱〜8割程度含んでいます。
1984年8月 (株)ホスピタル・ブレイン昭和を設立。16年後の2000年3月 ネットワークセキュリティ事業を譲受。2000年4月商号をグローバルセキュリティエキスパート(株)に変更し、2021年12月東証マザーズへ上場。
続いて2021/11/15発表 第38期有価証券報告書よりグローバルセキュリティエキスパートの沿革についてご紹介します。グローバルセキュリティエキスパートの沿革によれば、グローバルセキュリティエキスパートは
・1984年8月 (株)ホスピタル・ブレイン昭和を設立
・2000年3月 (株)ギャブコンサルティングからネットワークセキュリティ事業を譲受
・2000年4月 商号をグローバルセキュリティエキスパート(株)に変更
・2012年11月 標的型メール訓練サービス(トラップメール)の提供開始
・2020年4月 (株)EPコンサルティングサービスからITソリューション事業を譲受
・2021年12月東証マザーズへ上場
とのことです。
グローバルセキュリティエキスパートの売上高は2021年3月期末で29.5億円。直近YoY成長率は+82.4%
では続いてグローバルセキュリティエキスパートの売上高から見てみましょう。
2017年3月期末から2021年3月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-16.2%〜+82.4%の水準で推移しています。ただし、2021年3月期末の売上高には2020年4月 (株)EPコンサルティングサービスから譲受したITソリューション事業の売上高が新規で入ったことによる大幅増加であることにご注意ください。
2021年3月期末の推定ストック売上高比率は71.0%(公開されている取引開始年度が過去1年以上前の顧客による売上高比率)
続いて、グローバルセキュリティエキスパートの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/11/15発表 第38期有価証券報告書によればグローバルセキュリティエキスパートはそのストックサービスの売上高比率を公開していない反面、その売上高に占める既存顧客年度別の売上高をグラフで公開しています。そこで前年度以前の数字をストック売上とみなすと、2021年3月期末のストック売上高比率は71.0%です。2020年3月期末から2021年3月期末にかけてストック売上高比率が下がっているのは、ストック売上高比率が相対的に低めなITソリューション事業の売上が含まれるようになったためです。
さて、次回はグローバルセキュリティエキスパートの各種KPIを分析していきます。グローバルセキュリティエキスパートはセキュリティ事業を行いつつ、幅広く周辺領域のサービスを提供しているしており、その個社単価や契約社数になっているか調べるのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。