- ニフティライフスタイルは情報提供を通じて消費者と企業を結びつけるプラットフォームサービスを提供する行動支援プラットフォームサービスと業務支援を通じて、消費者と企業の課題を解決する行動支援ソリューションサービスを展開
- ニフティライフスタイルの行動支援プラットフォームサービスにおける特徴は情報量(掲載の物件、案件、施設情報)
- ニフティライフスタイルの行動支援ソリューションサービスのDFOは商品データを活用したデータフィード広告支援サービスであり、オンライン内見は場所や距離に依存せずに不動産の内見、手続きを可能にするサービス
- 2018年2月ニフティ(株)がWEB分割準備(株)(現在のニフティライフスタイル)を設立。同年4月WEB分割準備(株)をニフティライフスタイル(株)に商号変更するとともに、ニフティ(株)よりマーケットプレイスサービスを吸収合併の手法にて承継し、2021年12月東証マザーズへ上場。
- ニフティライフスタイルの売上高は2021年3月期末で22.6億円。直近YoY成長率は+9.2%
- 2021年3月期末の計算ストック売上高比率は最大で9.2%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ニフティライフスタイルは情報提供を通じて消費者と企業を結びつけるプラットフォームサービスを提供する行動支援プラットフォームサービスと業務支援を通じて、消費者と企業の課題を解決する行動支援ソリューションサービスを展開

さて、初めにニフティライフスタイルの事業についてご紹介します。2022/2/19時点 同社のホームページによれば、ニフティライフスタイルは、
・情報提供を通じて消費者と企業を結びつけるプラットフォームサービスを提供する行動支援プラットフォームサービス
・業務支援を通じて、消費者と企業の課題を解決する行動支援ソリューションサービス
を展開しています。行動プラットフォームサービスには
・不動産情報を一括できるニフティ不動産
・全国の温泉情報を検索できるニフティ温泉
・求人情報を一括検索できるニフティ求人
があり、行動支援ソリューションサービスには、
・商品データを活用したデータフィード広告支援サービスのDFO
・場所や距離に依存せずに不動産の内見、手続きが可能なオンライン内見
があります。

ニフティライフスタイルの行動支援プラットフォームサービスにおける特徴は情報量(掲載の物件、案件、施設情報)

続いて、ニフティライフスタイルの行動支援プラットフォームサービスの特徴についてご紹介します。2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp.10、11によれば、
・ニフティ不動産とニフティ求人は一括検索型(まとめてサイトを検索可能)
・ニフティ温泉は独自型(独自に情報収集)
により情報を消費者に提供しているとのことです。特に一括検索型のサービスにおいては、複数のサイトを横断して情報を探すことができるので、消費者も情報を探す手間を省くことができて便利ですね。
ニフティライフスタイルの行動支援ソリューションサービスのDFOは商品データを活用したデータフィード広告支援サービスであり、オンライン内見は場所や距離に依存せずに不動産の内見、手続きを可能にするサービス

最後に、ニフティライフスタイルの行動支援ソリューションサービスの特徴についてご紹介します。2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp.21、22によれば、
・DFOは商品データを活用したデータフィード広告支援サービス
・オンライン内見は場所や距離に依存せずに不動産の内見、手続きを可能にするサービス
とのことです。
2018年2月ニフティ(株)がWEB分割準備(株)(現在のニフティライフスタイル)を設立。同年4月WEB分割準備(株)をニフティライフスタイル(株)に商号変更するとともに、ニフティ(株)よりマーケットプレイスサービスを吸収合併の手法にて承継し、2021年12月東証マザーズへ上場。

続いて2021/11/19発表 第4期有価証券報告書よりニフティライフスタイルの沿革についてご紹介します。ニフティライフスタイルの沿革によれば、ニフティライフスタイルは
・1986年2月ニフティライフスタイルの前身である(株)エヌ・アイ・エフを設立
・1991年4月 ニフティ(株)へ商号変更
・2000年4月ニフティ不動産の前身であるMyhome@niftyサービスを提供開始
・2003年12月ニフティ求人の前身であるJob@niftyサービスを提供開始
・2008年11月コマースリンク(株)にてDFOの提供を開始
・2014年7月(株)Tryellにてオンライン内見の提供を開始
・2018年2月ニフティ(株)がWEB分割準備(株)(現在のニフティライフスタイル)を設立
・2018年4月WEB分割準備(株)をニフティライフスタイル(株)に商号変更するとともに、ニフティ(株)よりマーケットプレイスサービスを吸収合併の手法にて承継
・2019年4月(株)Tryrellを連結子会社化
・2020年9月東証マザーズへ上場ニフティネクサス(株)(現ニフティ(株))よりDFO事業を譲受
・2021年12月東証マザーズへ上場
とのことです。親会社であるニフティ(株)のマーケットプレイスサービスを吸収合併により承継して会社が始まっているんですね。
ニフティライフスタイルの売上高は2021年3月期末で22.6億円。直近YoY成長率は+9.2%

では続いてニフティライフスタイルの売上高から見てみましょう。
2018年3月期末から2021年3月期末の4年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+9.2%〜+22.3%の水準で推移しています。
2021年3月期末の計算ストック売上高比率は最大で9.2%

続いて、ニフティライフスタイルの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/11/19発表 第4期有価証券報告書、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についての中では、ニフティライフスタイルはそのARRやMRRを公開していません。一方で、そのサービス別の売上高は公開しているため、
・公開されている行動支援ソリューションが全てストック売上高による
と仮定して算出したストック売上高比率は
・最大で9.2%
となります。
さて、次回はニフティライフスタイルの各種KPIになっているのか分析していきます。ニフティライフスタイルはマーケットプレイス型のサービスを展開しつつ、その知見を生かしてSaaS型のサービスを提供しており、そのSaaSプロダクトがどのような個社単価や契約社数になっているか調べるのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
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