- ネットプロテクションズホールディングスはBtoC、BtoB、国内・海外向けにBNPL(Buy Now Pay Later)決済サービスを展開
- 2000年1月の(株)ネットプロテクションズの設立が祖業。後にアドバンテッジパートナーズによる子会社化、株式の移転があり現在に至る
- 2000年1月ECに新しい標準を創造することを目的として株式会社ネットプロテクションズ(旧ネットプロテクションズ)を設立。2年後の2002年3月 BtoCの通販事業者向けのBNPL決済サービスとして「NP後払い」サービスの提供開始。2021年12月東証一部へ上場。
- ネットプロテクションズホールディングスの売上高は2021年3月期末で181.1億円。直近YoY成長率は+19.3%
- 2021年3月期末の計算ストック売上高比率は推定で19.8〜47.1%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ネットプロテクションズホールディングスはBtoC、BtoB、国内・海外向けにBNPL(Buy Now Pay Later)決済サービスを展開
さて、初めにネットプロテクションズホールディングスの事業についてご紹介します。2022/2/12時点 同社のホームページによれば、ネットプロテクションズホールディングスは、
・BtoC、BtoB、国内・海外向けにBNPL(Buy Now Pay Later)決済サービスを展開
しています。それぞれのサービスには
・BtoC通販向け決済の「NP後払い」
・BtoCサービス向け決済の「NP後払いair」
・BtoC向け会員制決済の「atone(アトネ)」
・BtoB向け決済の「NP掛け払い」
・台湾向け後払い決済の「AFTEE」
・クレジットカード決済の「NPカード」
・BtoC向けポイントプログラムの「AFTEE」
・ポストプライシングサービスの「あと値決め」
があり、合計8つのサービスがあります。
2000年1月の(株)ネットプロテクションズの設立が祖業。後にアドバンテッジパートナーズによる子会社化、株式の移転があり現在に至る
続いて2021/11/11発表 第3期有価証券報告書よりネットプロテクションズホールディングスの会社としての全体像についてご紹介します。ネットプロテクションズホールディングスの沿革によれば、ネットプロテクションズホールディングスは
・2000年1月の(株)ネットプロテクションズの設立が祖業
・2015年11月にアドバンテッジパートナーズにより準純投資を目的として設立された(株)AP53により子会社化(旧NPホールディングス①)
・2018年10月に株式を移転し、(株)NPホールディングス(NPホールディングス②)を設立
とのことです。祖業となる(株)ネットプロテクションズから考えると、20年以上も決済領域に取り組んできた会社なんですね。
2000年1月ECに新しい標準を創造することを目的として株式会社ネットプロテクションズ(旧ネットプロテクションズ)を設立。2年後の2002年3月 BtoCの通販事業者向けのBNPL決済サービスとして「NP後払い」サービスの提供開始。2021年12月東証一部へ上場。
続いて2021/11/11発表 第3期有価証券報告書よりネットプロテクションズホールディングスの沿革についてご紹介します。ネットプロテクションズホールディングスの沿革によれば、ネットプロテクションズホールディングスは
・2000年1月ECに新しい標準を創造することを目的として株式会社ネットプロテクションズ(旧ネットプロテクションズ)を設立
・2002年3月 BtoCの通販事業者向けのBNPL決済サービスとして「NP後払い」サービスの提供開始
・2002年10月通販事業者向けクレジットカード決済として「NPカード」サービスの提供開始
・2015年7月BtoCのサービス向けBNPL決済サービスとして「NP後払いair」サービスの提供開始
・2016年7月(株)AP53が、旧ネットプロテクションズを子会社化
・2016年8月(株)AP53が(株)NPホールディングス(旧NPホールディングス①)に商号変更
・2018年8月BtoC台湾向けBNPL決済「AFTEE」サービス提供開始
・2018年10月旧NPホールディングス②が、(株)ネットプロテクションズホールディングスに商号変更
・2021年12月東証一部へ上場
とのことです。主要サービスであるNP後払いは創業後2年で始まり、
・最初はBtoCの通販事業者向けに提供
されながら20年近くも続いているサービスということがわかりますね。
ネットプロテクションズホールディングスの売上高は2021年3月期末で181.1億円。直近YoY成長率は+19.3%
では続いてネットプロテクションズホールディングスの売上高から見てみましょう。
2019年3月期末から2021年3月期末の3年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+10.1%〜+19.3%の水準で推移しています。
2021年3月期末の計算ストック売上高比率は推定で19.8〜47.1%
続いて、ネットプロテクションズホールディングスの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/11/11発表 第3期有価証券報告書によれば、ネットプロテクションズホールディングスはそのARRやMRRを公開していません。一方で、そのサービスの手数料率は公開しているため、
・公開されているNP後払いの売上高、
・取引にかかるサービス料金の料率を2.9%〜4.4%で掛け算
・手数料率以外は全てストック売上高
と仮定して算出したストック売上高比率は
・推定で19.8〜47.1%
となります。
さて、次回はネットプロテクションズホールディングスの各種KPIになっているのか分析していきます。ネットプロテクションズホールディングスは加盟店向けにSaaS型で導入できるサービスを提供しており、そのSaaSプロダクトがどのような個社単価や契約社数になっているか調べるのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
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