- 網屋は顧客のセキュリティレベルを向上するデータセキュリティ事業とICTインフラのクラウド化に着目し、SaaSネットワークでセキュリティを向上するネットワークセキュリティ事業を展開
- 1995年12月企業LAN/WANネットワークの設計・構築事業を行う(株)網屋を設立。10年後の2005年9月にサーバーアクセスログ製品「Alog Converter」を提供・販売開始、データセキュリティ事業を開始し、13年後の2018年10月サービス全体の総称を「Network All Cloud」とし、トータルソリューションとしての販売開始。2021年12月に東証マザーズ上場予定。
- 売上高は2021年12月期末で23.1億円。直近YoY成長率は+7.06%
- 2020年12月期末のストック売上高比率は最大で54.5%(2021年3月期末の全売上に占めるネットワークセキュリティ事業売上高の割合)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
網屋は顧客のセキュリティレベルを向上するデータセキュリティ事業とICTインフラのクラウド化に着目し、SaaSネットワークでセキュリティを向上するネットワークセキュリティ事業を展開
さて、初めに網屋の事業についてご紹介します。2021/12/12時点の同社ホームページによれば、網屋は、
・顧客のセキュリティレベルを向上するデータセキュリティ事業とICTインフラのクラウド化
に着目し、
・SaaSネットワークでセキュリティを向上するネットワークセキュリティ事業
を展開しています。
1995年12月企業LAN/WANネットワークの設計・構築事業を行う(株)網屋を設立。10年後の2005年9月にサーバーアクセスログ製品「Alog Converter」を提供・販売開始、データセキュリティ事業を開始し、13年後の2018年10月サービス全体の総称を「Network All Cloud」とし、トータルソリューションとしての販売開始。2021年12月に東証マザーズ上場予定。
続いて2021/11/18発表 第25期有価証券報告書より網屋の沿革についてご紹介します。網屋の沿革によれば、網屋は
・1995年12月企業LAN/WANネットワークの設計・構築事業を行う(株)網屋を設立
・2005年9月サーバーアクセスログ製品「Alog Converter」を提供・販売開始、データセキュリティ事業を開始
・2018年10月サービス全体の総称を「Network All Cloud」とし、トータルソリューションとしての販売開始
・2020年5月米国Ubiquiti社のネットワーク製品「Unifiシリーズ」を販売開始
・2021年12月東証マザーズへ上
とのことです。名前の網屋、と言うのはネットワークが語源のようですね。
売上高は2021年12月期末で23.1億円。直近YoY成長率は+7.06%
では続いて網屋の売上高から見てみましょう。
2016年12月期末から2020年12月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-22.9%〜+65.0%の水準で推移しています。なお、2017年12月から2018年12月にかけての売上高の定価については、特に有価証券報告書内では言及はありませんでした。
2020年12月期末のストック売上高比率は最大で54.5%(2021年3月期末の全売上に占めるネットワークセキュリティ事業売上高の割合)
続いて、網屋の売上高の構成比率について見てみましょう。2021/11/18発表の第25期有価証券報告書によれば、網屋はそのストック売上高比率やARRを公開していません。そこで、全売上に占めるネットワークセキュリティ事業の売上高を、SaaSであるNetwork All Cloudのリカーリング売上高で構成されるものとみなして計算しています。なお、データセキュリティ事業もその売上高の構成は月額費用の発生する料金形態もありながら、そのソフトウェア保守継続率は86.9%と、SaaSにしては若干低めの水準にあり、SaaSとはみなしませんでした。
さて、次回は網屋の各種KPIになっているのか分析していきます。網屋は長い歴史を持つ会社で、そのSaaSプロダクトがどのような価格設定や契約社数になっているか分析が楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。