- 2021年3月期末時点の計算MRRは0.65億円。直近YoY成長率は+38.6%
- ビューティーメリットの提供機能はエンドユーザー向けのアプリ機能、店舗向けの管理機能に別れる
- ビューティーメリットは管理機能として集客・予約サイト12サイトとの連携、エンドユーザーのスマホへの直接通知、英語・中国語対応などに別れる
- ビューティーメリットにより複数サイトとの連携ができ、予約情報の集約により、手間のかかる管理を効率的にすることが可能になる
- ビューティーメリットの利用料金は初期費用、月額費用ともに非公開。詳細は要問い合わせ
- 2021年3月期末のサインドの公開平均顧客単価は1.54万円/月。最新YoY伸び率は+8.3%
- 2021年3月期末の契約社数は4,187社。最新YoY伸び率は+38.6%
- 2021年3月期の最新従業員数は56人。最新YoY伸び率は+30.2%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2021年3月期末時点の計算MRRは0.65億円。直近YoY成長率は+38.6%
はじめに、サインドのMRRについて述べます。なお、サインドはそのMRRを有価証券報告書の中では公開していません。一方で、そのSaaSであるビューティーメリットのARRを公開しています。そこで、こちらのARRを12ヶ月で割り算することで、計算MRRとして算出しています。
ビューティーメリットの提供機能はエンドユーザー向けのアプリ機能、店舗向けの管理機能に別れる
続いて、2021/11/29時点 同社ホームページより抜粋してきたサインドのSaaSプロダクト、ビューティーメリットの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、ビューティーメリットは
・エンドユーザー(消費者)向けのアプリ機能
・店舗向けの管理機能
に分かれています。
ビューティーメリットは管理機能として集客・予約サイト12サイトとの連携、エンドユーザーのスマホへの直接通知、英語・中国語対応などに別れる
続いて、2021/11/29時点 同社ホームページより抜粋してきたビューティーメリットの管理機能について特徴を紹介します。同社ホームページによれば、ビューティーメリットは管理機能として
・集客・予約サイト12サイトとの連携
・エンドユーザーのスマホへの直接通知
・英語・中国語対応
などに別れています。予約の管理、顧客のリマインド、インバウンド需要への対応など、理美容店の業務をスムーズにするための機能をまとめて提供していることがわかりますね。
ビューティーメリットにより複数サイトとの連携ができ、予約情報の集約により、手間のかかる管理を効率的にすることが可能になる
続いて、2021/11/29時点 同社ホームページ、2021/11/17発表 第10期有価証券報告書より抜粋してきたビューティーメリットの管理機能について特徴を紹介します。こちらは、ビューティーメリットが各種の予約情報の集約先になることで、店舗での一元管理ができ効率化につながる模式図となっていて、何が可能になるのかわかりやすい図ですね。
ビューティーメリットの利用料金は初期費用、月額費用ともに非公開。詳細は要問い合わせ
続いて、2021年11月29日時点の同社ホームページより抜粋してきたサインドの料金体系を紹介します。同社ホームページによれば、ビューティーメリットの利用料金は
・初期費用、月額費用ともに非公開
・詳細は要問い合わせ
となっています。
2021年3月期末のサインドの公開平均顧客単価は1.54万円/月。最新YoY伸び率は+8.3%
続いて、ビューティーメリットの平均顧客単価についての公開情報をご紹介します。2021/11/17発表 第10期有価証券報告書によれば、
・2021年3月期末のサインドの公開平均顧客単価は1.54万円/月
・最新YoY伸び率は+8.3%
となっています。直近3年の平均単価は増加傾向にあることがわかります(これだけの情報では、単価の増加が値上げに寄るものか、社数の増加により増えたものかは不明ですのでご注意ください)。
2021年3月期末の契約社数は4,187社。最新YoY伸び率は+38.6%
続いて、サインドの契約社数についても見てみましょう。サインドはその期末時点の契約社数情報を公開しており、2021/11/17発表 第10期有価証券報告書によれば
・2021年3月期末の契約社数は4,187社
・最新YoY伸び率は+38.6%
とのことです。なお、コロナウイルスによって、理美容業界も影響を受けてはいますが、同資料によれば
・理美容サービスを利用する機会は減少
・一方で、ネット予約市場が堅調に拡大
したことが顧客が増えている背景にあるようです。
2021年3月期の最新従業員数は56人。最新YoY伸び率は+30.2%
最後に、サインドの従業員数について述べます。2021年3月期の最新従業員数は56人で最新YoY伸び率は+30.2%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+30.2%〜+75.0%の範囲で変動しています。上場をきっかけにさらに人数も拡大していきそうですね。
最後に
今回取り上げたサインドは、理美容業界向けに、予約情報などを一元集約して管理するサイトコントローラー形式でSaaSを提供する会社でした。旅行、理美容業界以外にも同様な複数の予約源から予約を管理しないといけない業態はあるため、今後も、このように業界固有の業務に特化したSaaSがさらに生まれてきそうでとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。