- フレクトはクラウドソリューション事業の単一セグメントで事業を展開。クラウドインテグレーションサービスとしてDX支援のプロフェッショナルサービスを、SaaS型モビリティ業務最適化サービスとしてキャリオット(Cariot)サービスを提供
- 2005年8月の設立後、2009年6月に(株)セールスフォース・ドットコム、2013年1月にHeroku, inc.とパートナー契約を締結後、2016年4月に(株)セールスフォース・ドットコムとOEMパートナー契約を締結。同年にモビリティ業務最適化クラウドのキャリオット(Cariot)を提供開始し、2020年3月にMulesoft, LLC、2021年4月にTableau Software, LLCとパートナー契約を締結後2021年12月に東証マザーズ上場予定。
- 2021年3月期末で25.6億円。直近YoY成長率は-11.2%
- 2021年3月期末のストック売上高比率は最大9.6%(Q4時点のキャリオットサービスのARRを全体の売上高で割り算して算出)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
フレクトはクラウドソリューション事業の単一セグメントで事業を展開。クラウドインテグレーションサービスとしてDX支援のプロフェッショナルサービスを、SaaS型モビリティ業務最適化サービスとしてキャリオット(Cariot)サービスを提供

さて、初めにフレクトの事業についてご紹介します。2021/11/4発表 第16期有価証券報告書によれば、フレクトは、クラウドソリューション事業の単一セグメントで事業を展開しており、
・クラウドインテグレーションサービスとしてDX支援のプロフェッショナルサービス
・SaaS型モビリティ業務最適化サービスとしてキャリオット(Cariot)サービス
を提供しています。
2005年8月の設立後、2009年6月に(株)セールスフォース・ドットコム、2013年1月にHeroku, inc.とパートナー契約を締結後、2016年4月に(株)セールスフォース・ドットコムとOEMパートナー契約を締結。同年にモビリティ業務最適化クラウドのキャリオット(Cariot)を提供開始し、2020年3月にMulesoft, LLC、2021年4月にTableau Software, LLCとパートナー契約を締結後2021年12月に東証マザーズ上場予定。

続いて2021/11/4発表 第16期有価証券報告書よりフレクトの沿革についてご紹介します。フレクトの沿革によれば、フレクトは
・2005年8月(株)フレクトを設立
・2009年6月(株)セールスフォース・ドットコムとパートナー契約を締結
・2013年1月Heroku, inc.とパートナー契約を締結
・2016年4月(株)セールスフォース・ドットコムとOEMパートナー契約を締結、モビリティ業務最適化クラウドのキャリオット(Cariot)を提供開始
・2020年3月Mulesoft, LLCとパートナー契約を締結
・2021年4月Tableau Software, LLCとパートナー契約を締結
・2021年12月東証マザーズへ上場予定
とのことです。海外の会社とパートナー契約を複数進めながら、SaaSサービスのキャリオットをリリースしていることがわかります。
2021年3月期末で25.6億円。直近YoY成長率は-11.2%

では続いてフレクトの売上高から見てみましょう。
2017年3月期末から2021年3月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-14.6%〜+54.0%の水準で推移しています。
2021年3月期末のストック売上高比率は最大9.6%(Q4時点のキャリオットサービスのARRを全体の売上高で割り算して算出)

続いて、フレクトの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/11/4発表の第16期有価証券報告書によれば、フレクトはその四半期におけるARRを公開しています。そこで、このARRを売上高で割り算してフレクトの2021年3月期末のストック売上高比率を求めています。こちらによれば、2021年3月期末のストック売上高比率は9.6%です。
さて、次回はフレクトのSaaSサービス、キャリオットの内訳がどのようなKPIになっているのか、分析していきます。フレクトはセールスフォース・ドットコムなど海外のサービスと長い間関係を持ちながら進んできた歴史があり、その価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。