- サイエンスアーツはデスクレスワーカーを繋ぐライブコミュニケーションプラットフォームバディコム(Buddycom)売上高と積極的な展開は控えているその他売上高からなる事業を展開
- 2003年9月(株)シアンス・アールを設立し、ITコンサルティング事業を開始。2007年9月データベース管理システムALTIBASEの販売を開始後、8年後の2015年9月スマートフォンIP無線サービスアルディオ(Aldio)の開発・販売を開始。2019年10月(株)サイエンスアーツに社名を変更、Aldioのサービス名をバディコム(Buddycom)へ変更し、2021年11月東証マザーズへ上場予定。
- 2021年8月期末で2.2億円。直近YoY成長率は+24.3%
- 2020年8月期末のストック売上高比率は60.4%(サブスクリプション売上高として、Buddycomの事業売上高比率)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
サイエンスアーツはデスクレスワーカーを繋ぐライブコミュニケーションプラットフォームバディコム(Buddycom)売上高と積極的な展開は控えているその他売上高からなる事業を展開
さて、初めにサイエンスアーツのプロダクトについてご紹介します。2021/11/1時点同社ホームページ、2021/10/19発表 第17期有価証券報告書によれば、サイエンスアーツは、主要事業として、
・バディコム(Buddycom):デスクレスワーカーを繋ぐライブコミュニケーションプラットフォーム
・その他:積極的な展開は控えている
の2事業から成り立っています。後述の沿革でも紹介しますが、元々は
・バディコム(Buddycom)
・アルティベース(ALTIBASE):データベースシステム
の2セグメントから成り立っていましたが、現在のその他にはアルティベースを含んでおり、こちらは積極的には展開していかない方針とのことです。
2003年9月(株)シアンス・アールを設立し、ITコンサルティング事業を開始。2007年9月データベース管理システムALTIBASEの販売を開始後、8年後の2015年9月スマートフォンIP無線サービスアルディオ(Aldio)の開発・販売を開始。2019年10月(株)サイエンスアーツに社名を変更、Aldioのサービス名をバディコム(Buddycom)へ変更し、2021年11月東証マザーズへ上場予定。
続いて2021/10/19発表 第17期有価証券報告書よりサイエンスアーツの沿革についてご紹介します。サイエンスアーツの沿革によれば、サイエンスアーツは
・2003年9月(株)シアンス・アールを設立、ITコンサルティング事業を開始
・2007年9月データベース管理システムALTIBASEの販売を開始
・2015年9月スマートフォンIP無線サービスアルディオ(Aldio)の開発・販売を開始
・2018年4月1対多のグループ一斉音声通信Aldioの通信技術に関する国内特許を取得
・2018年9月1対多のグループ一斉データ通信における映像配信技術の国内特許を取得
・2019年10月(株)サイエンスアーツに社名を変更、Aldioのサービス名をバディコム(Buddycom)へ変更
・2020年10月1対多のグループ音声通信技術における韓国での特許を取得
・2021年1月1対多のグループ音声通信技術におけるシンガポールでの特許を取得
・2021年4月1対多のグループ音声通信技術における中国での特許を取得
・2021年11月東証マザーズへ上場予定
とのことです。2015年9月にバディコムの前身であるアルディオをリリースしたあとは、国内特許、韓国、シンガポール、中国と特許を取得しており、海外もサービス提供範囲に入っていることがわかります。
2021年8月期末で2.2億円。直近YoY成長率は+24.3%
では続いてサイエンスアーツの売上高から見てみましょう。
2016年8月期末から2020年8月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+14.9%〜+39.4%の水準で推移しています。直近の売上高成長比率の減少は、売上に占めるその他の売上高が積極的に拡大を目指さないことで下がっていることが要因のようです。
2020年8月期末のストック売上高比率は60.4%(サブスクリプション売上高として、Buddycomの事業売上高比率)
続いて、サイエンスアーツの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/10/19発表の第17期有価証券報告書によれば、サイエンスアーツはその売上高に占めるストック売上の比率をサブスクリプション売上高比率として公開しています。こちらの情報によれば、サイエンスアーツの2020年8月期末のストック売上高比率は60.4%です。
さて、次回はサイエンスアーツのSaaSプロダクトであるバディコムがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。サイエンスアーツはハードウェアとソフトウェアの両方を提供しており、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。