- 2セグメントで事業を展開。SaaSであるKeywordmapの売上高が含まれるのはソリューション事業。
- 2014年4月(株)Coreを設立しコンテンツマーケティング事業を開始。2016年7月デジタルマーケティングの調査・分析・改善ツールKeywordmapをリリース後、2019年1月社名を(株)CINCに変更し、2021年10月東証マザーズへ上場予定。
- 2020年10月期末で9.3億円。直近YoY成長率は+22.3%
- 2020年10月期末のストック売上高比率は最大50.4%(ソリューション事業売上高比率)
- 参考:2021年Q3末のソリューション事業に占めるストック売上高比率は94%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2セグメントで事業を展開。SaaSであるKeywordmapの売上高が含まれるのはソリューション事業。
さて、初めにシンクのプロダクトについてご紹介します。2021/10/20時点同社ホームページによれば、シンクは、主要事業として、
・ソリューション事業:検索流入を最適化するためのツール、Keywordmapを提供
・ビッグデータ事業:多様なデータを分析し、調査分析・立案・提案・成果創出を支援
の2つの事業から成り立っています。この中で、シンクはそのSaaSプロダクトとして、検索流入を最適化するためのツール、Keywordmapを提供しており、セグメントとしてはソリューション事業に含まれます。
2014年4月(株)Coreを設立しコンテンツマーケティング事業を開始。2016年7月デジタルマーケティングの調査・分析・改善ツールKeywordmapをリリース後、2019年1月社名を(株)CINCに変更し、2021年10月東証マザーズへ上場予定。
続いて2021/9/22発表 第7期有価証券報告書よりシンクの沿革についてご紹介します。シンクの沿革によれば、シンクは
・2014年4月(株)Coreを設立しコンテンツマーケティング事業を開始
・2016年7月デジタルマーケティングの調査・分析・改善ツールKeywordmapをリリース
・2019年1月社名を(株)CINCに変更
・2019年10月ビジネスにおけるSNS活用をデータドリブンに支援する調査・分析・改善ツールKeywordmap for SNSをリリース
・2021年10月東証マザーズへ上場予定
とのことです。創業から7年で上場に至った会社なんですね。
2020年10月期末で9.3億円。直近YoY成長率は+22.3%
では続いてシンクの売上高から見てみましょう。
2016年3月期末から2020年10月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+22.3%〜+115.9%の水準で推移しています。
2020年10月期末のストック売上高比率は最大50.4%(ソリューション事業売上高比率)
続いて、シンクの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/9/22発表の第7期有価証券報告書によれば、シンクはその売上高に占めるサブスクリプション比率を明確には公開していません。一方で、SaaSであるKeywordmapを含むセグメントはソリューション事業であることがわかっていますので、こちらの売上高比率が最大のストック売上比率として、記載をしています。
さて、次回はシンクのSaaSプロダクトであるKeywordmapがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。シンクはウェブ集客に強みを持つSaaSを提供しており、かつ歴史も相対的にまだ短い会社でもあるため、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
参考:2021年Q3末のソリューション事業に占めるストック売上高比率は94%
参考情報として、2021年Q3末のソリューション事業に占めるストック売上高比率について紹介します。2021/9/22発表 第7期有価証券報告書によれば、シンクのソリューション事業売上高に占める割合は94%とのことで、ソリューション事業の売上高がほぼストック売上高であると見なすことができますね。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。