クラウドの無駄よ、さようなら。アラカルト型で必要な機能だけ導入が可能な人事労務クラウド型労務システム「オフィスステーション」シリーズを提供するエフアンドエムのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

saaslife_クラウドの無駄よ、さようなら。アラカルト型で必要な機能だけ導入が可能な人事労務クラウド型労務システム「オフィスステーション」シリーズを提供するエフアンドエムのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2) 国内SaaS
saaslife_クラウドの無駄よ、さようなら。アラカルト型で必要な機能だけ導入が可能な人事労務クラウド型労務システム「オフィスステーション」シリーズを提供するエフアンドエムのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

2020年3月期末時点の計算MRRは1.21億円(ビジネスソリューション事業売上高/12で算出)

saaslife_計算KPI:エフアンドエムの期末時点MRR推移

はじめに、エフアンドエムのMRRについて述べます。なお、エフアンドエムはそのARRを有価証券報告書の中で公開していません。したがって、公開されているビジネスソリューション売上高を12(ヶ月)で割り算してそのMRRとして算出しています。

オフィスステーション労務は労務手続きに特化したクラウドソフトを提供

saaslife_参考:エフアンドエムのSaaSプロダクト、オフィスステーションの特徴(1/2)

続いて、2021年10月15日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフアンドエムのSaaSブロダクト、オフィスステーションの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、オフィスステーションは労務手続きに特化したクラウドソフトを提供しているとのことです。

オフィスステーション|シェアNo.1人事労務クラウドソフト
人事労務にまつわる年末調整・労働保険・社会保険などの手続きや管理業務をペーパーレス化。業界最低水準のコストで導入できる人事労務クラウドソフト「オフィスステーション」。対応帳票115種類。マイナンバー管理やe-Gov電子申請APIにも完全対応。

オフィスステーションは必要な機能だけを選んで導入できる「アラカルト」型クラウドソフトのため必要最低限な機能を廉価に使用可能

saaslife_参考:エフアンドエムのSaaSプロダクト、オフィスステーションの特徴(2/2)

続いて、オフィスステーションの第二の特徴について紹介します。2021年10月15日時点の同社ホームページによれば、オフィスステーションは

・必要な昨日だけを選んで導入できる「アラカルト型」

という特徴があります。ベースとしてのオフィスステーションがあり、これにオフィスステーションマイナンバー、オフィスステーション給与明細、オフィスステーション年末調整、オフィスステーション有給管理を選んで導入することができます。SaaSはある領域に特化して、「全部盛り」になりがちですが、好きな機能だけを廉価に提供、というのはとても利用者側としてはありがたい料金設定となっていますね。

オフィスステーション労務の利用料金は初期費用11万円。月額費用は440円/人

saaslife_参考:エフアンドエムのSaaSプロダクト、オフィスステーション労務の料金体系(1/2)

続いて、2021年10月15日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフアンドエムのSaaSブロダクト、オフィスステーション労務の料金体系を紹介します。同社ホームページによれば、オフィスステーション労務は

・初期費用11万円

・月額費用は440円/人

で利用することが可能です。機能と料金による競合比較表によれば、一部の機能差はあれど最も価格が安いということが特徴となっているようですね。

オフィスステーション 労務 | 【継続率99.3%】人事労務クラウドソフト
人事労務を簡単にする、継続率99.3%の人事労務ソフトです。従業員情報や雇用契約の更新などの人事手続きの他、入退社や保険などの労務手続きといった煩雑な作業のミスを減らします!データ移行や導入後のサポート体制も完備

オフィスステーション年末調整の利用料金は月額550円/人、オフィスステーション給与明細は月額33〜57円/人、オフィスステーション有給管理は月額110円/人、オフィスステーションマイナンバーは月額110円/人

saaslife_参考:エフアンドエムのSaaSプロダクト、オフィスステーション労務の料金体系(2/2)

続いて、2021年10月15日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフアンドエムのSaaSブロダクト、オフィスステーションシリーズの料金について紹介します。同社ホームページによれば、

・オフィスステーション年末調整:月額550円/人

・オフィスステーション給与明細:月額33〜57円/人

・オフィスステーション有給管理:月額110円/人

・オフィスステーションマイナンバー:月額110円/人

とのことです。従業員一人当たり数十円〜数百円で機能を追加できることがわかります。

2020年3月期末のオフィスステーションの平均顧客単価は0.8万円/月(ただし、社数は2020年3月の契約社数と士業数の和を使用)

saaslife_推定KPI:推定KPI:計算MRRと契約社+士業数で求めたオフィスステーションの平均顧客単価

こちらはオフィスステーションについて、2021/6/28発表 第31期有価証券報告書より抜粋したビジネスソリューション事業売上高を月数、契約者数と士業数の和で割り算して求めた平均顧客単価です。計算によれば、

・2020年3月期末のオフィスステーションの平均顧客単価は0.8万円/月

であることが概算でわかります。ただし、こちらは推定に際して、分母に契約者数と士業数を足しており、(士業の利用に際しては従業員数が少ないはずのため)実態の平均顧客単価はもう少し高い可能性があることにご注意ください。

2020年3月期末の契約社数は13,300社。最新YoY伸び率は+177.9%

saaslife_公開KPI:エフアンドエムのオフィスステーション契約社数

続いて、エフアンドエムのアケルン契約社数についても見てみましょう。こちらは2021/6/28発表 第31期の有価証券報告書より抜粋した2020年3月期末の契約社数です。こちらによれば、

・2020年3月期末の契約社数は13,300社

・最新YoY伸び率は+177.9%

となっています。

2020年3月期の最新従業員数は553人。最新YoY伸び率は+13%

saaslife_参考:エフアンドエムの従業員数推移

最後に、エフアンドエムの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は553人で最新YoY伸び率は+13%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+5%〜+19%の範囲で変動しています。

最後に

今回取り上げたエフアンドエムは、人事労務クラウドの領域で急激にセグメント売上高が伸びている会社でした。今後もこれまで紙で行っていた既存業務を簡単にするSaaSがさらに出てきそうで、とても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

もしご登録されていなければ、以下よりご登録ください!

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