- 2020年3月期末時点の計算MRRは1.21億円(ビジネスソリューション事業売上高/12で算出)
- オフィスステーション労務は労務手続きに特化したクラウドソフトを提供
- オフィスステーションは必要な機能だけを選んで導入できる「アラカルト」型クラウドソフトのため必要最低限な機能を廉価に使用可能
- オフィスステーション労務の利用料金は初期費用11万円。月額費用は440円/人
- オフィスステーション年末調整の利用料金は月額550円/人、オフィスステーション給与明細は月額33〜57円/人、オフィスステーション有給管理は月額110円/人、オフィスステーションマイナンバーは月額110円/人
- 2020年3月期末のオフィスステーションの平均顧客単価は0.8万円/月(ただし、社数は2020年3月の契約社数と士業数の和を使用)
- 2020年3月期末の契約社数は13,300社。最新YoY伸び率は+177.9%
- 2020年3月期の最新従業員数は553人。最新YoY伸び率は+13%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年3月期末時点の計算MRRは1.21億円(ビジネスソリューション事業売上高/12で算出)
はじめに、エフアンドエムのMRRについて述べます。なお、エフアンドエムはそのARRを有価証券報告書の中で公開していません。したがって、公開されているビジネスソリューション売上高を12(ヶ月)で割り算してそのMRRとして算出しています。
オフィスステーション労務は労務手続きに特化したクラウドソフトを提供
続いて、2021年10月15日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフアンドエムのSaaSブロダクト、オフィスステーションの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、オフィスステーションは労務手続きに特化したクラウドソフトを提供しているとのことです。
オフィスステーションは必要な機能だけを選んで導入できる「アラカルト」型クラウドソフトのため必要最低限な機能を廉価に使用可能
続いて、オフィスステーションの第二の特徴について紹介します。2021年10月15日時点の同社ホームページによれば、オフィスステーションは
・必要な昨日だけを選んで導入できる「アラカルト型」
という特徴があります。ベースとしてのオフィスステーションがあり、これにオフィスステーションマイナンバー、オフィスステーション給与明細、オフィスステーション年末調整、オフィスステーション有給管理を選んで導入することができます。SaaSはある領域に特化して、「全部盛り」になりがちですが、好きな機能だけを廉価に提供、というのはとても利用者側としてはありがたい料金設定となっていますね。
オフィスステーション労務の利用料金は初期費用11万円。月額費用は440円/人
続いて、2021年10月15日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフアンドエムのSaaSブロダクト、オフィスステーション労務の料金体系を紹介します。同社ホームページによれば、オフィスステーション労務は
・初期費用11万円
・月額費用は440円/人
で利用することが可能です。機能と料金による競合比較表によれば、一部の機能差はあれど最も価格が安いということが特徴となっているようですね。
オフィスステーション年末調整の利用料金は月額550円/人、オフィスステーション給与明細は月額33〜57円/人、オフィスステーション有給管理は月額110円/人、オフィスステーションマイナンバーは月額110円/人
続いて、2021年10月15日時点の同社ホームページより抜粋してきたエフアンドエムのSaaSブロダクト、オフィスステーションシリーズの料金について紹介します。同社ホームページによれば、
・オフィスステーション年末調整:月額550円/人
・オフィスステーション給与明細:月額33〜57円/人
・オフィスステーション有給管理:月額110円/人
・オフィスステーションマイナンバー:月額110円/人
とのことです。従業員一人当たり数十円〜数百円で機能を追加できることがわかります。
2020年3月期末のオフィスステーションの平均顧客単価は0.8万円/月(ただし、社数は2020年3月の契約社数と士業数の和を使用)
こちらはオフィスステーションについて、2021/6/28発表 第31期有価証券報告書より抜粋したビジネスソリューション事業売上高を月数、契約者数と士業数の和で割り算して求めた平均顧客単価です。計算によれば、
・2020年3月期末のオフィスステーションの平均顧客単価は0.8万円/月
であることが概算でわかります。ただし、こちらは推定に際して、分母に契約者数と士業数を足しており、(士業の利用に際しては従業員数が少ないはずのため)実態の平均顧客単価はもう少し高い可能性があることにご注意ください。
2020年3月期末の契約社数は13,300社。最新YoY伸び率は+177.9%
続いて、エフアンドエムのアケルン契約社数についても見てみましょう。こちらは2021/6/28発表 第31期の有価証券報告書より抜粋した2020年3月期末の契約社数です。こちらによれば、
・2020年3月期末の契約社数は13,300社
・最新YoY伸び率は+177.9%
となっています。
2020年3月期の最新従業員数は553人。最新YoY伸び率は+13%
最後に、エフアンドエムの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は553人で最新YoY伸び率は+13%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+5%〜+19%の範囲で変動しています。
最後に
今回取り上げたエフアンドエムは、人事労務クラウドの領域で急激にセグメント売上高が伸びている会社でした。今後もこれまで紙で行っていた既存業務を簡単にするSaaSがさらに出てきそうで、とても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。