- 2020年12月期末時点の計算MRRは0.28億円(フィナンシャルクラウド事業売上高/12で算出)
- 2021年12月期第2四半期末時点のリカーリング収益比率は96%以上(ペイメント事業とフィナンシャルクラウド事業に占めるリカーリング売上の比率)
- 請求管理ロボは請求書の作成・送付に始まり、サブスク対応、決済連携、SFA/CRM連携等が可能な請求管理システム
- 請求管理ロボはサブスク(継続課金)の請求業務にて、新規追加分のみ対応すれば良い特徴を持つ
- 請求管理ロボの料金は請求書を電子化する電子化プランと電子化と入金消し込みを行う請求管理プランから選択可能。初期費用は12万円〜、月額費用は2万円〜。
- 郵送費用は150円〜/件、まるなげオプションは手数料2.0%〜
- 2020年12月期末の請求管理ロボ平均アカウント単価は7.3万円/月。直近YoY成長率は+13.9%
- 2020年12月期末のアカウント数は468。直近YoY成長率は+23.8%
- 2020年12月期の最新従業員数は135人。最新YoY伸び率は+44%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年12月期末時点の計算MRRは0.28億円(フィナンシャルクラウド事業売上高/12で算出)
はじめに、ロボットペイメントのMRRについて述べます。なお、ロボットペイメントはそのARR、MRRについては有価証券報告書の中では公開していません。したがって、SaaSである請求管理ロボを含むフィナンシャルクラウド事業売上高を12(ヶ月)で割り算してそのMRRとして算出しています。2018年12月以前のフィナンシャルクラウド事業の売上高に関連する情報は公開されていないため、割愛しています。
2021年12月期第2四半期末時点のリカーリング収益比率は96%以上(ペイメント事業とフィナンシャルクラウド事業に占めるリカーリング売上の比率)
続いて、ロボットペイメントの正味リカーリング収益化比率について紹介します。なお、ロボットペイメントはその2事業のペイメント事業、フィナンシャルクラウド事業のうち、ペイメント事業でも継続課金の請求をすることで、l継続的に課金が発生する仕組みとなっています。2021/8/24発表 第21期有価証券報告書によれば、2021年12月期第2四半期末時点のリカーリング収益比率は96%以上(ペイメント事業とフィナンシャルクラウド事業に占めるリカーリング売上の比率)とのことです。ペイメント事業もリカーリング収益比率は非常に高いとのことで、ストック比率が非常に高い事業であるということが見て取れますね。
請求管理ロボは請求書の作成・送付に始まり、サブスク対応、決済連携、SFA/CRM連携等が可能な請求管理システム
続いて、2021年9月25日時点の同社ホームページより抜粋してきたロボットペイメントのSaaSブロダクト、請求管理ロボの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、請求管理ロボは
・請求書の作成・送付に始まり、
・サブスク対応
・決済連携
・SFA/CRM連携
等が可能な請求管理システムとのことです。
請求管理ロボはサブスク(継続課金)の請求業務にて、新規追加分のみ対応すれば良い特徴を持つ
請求管理ロボの特徴である、サブスク(継続課金)請求業務について紹介します。サブスク(継続課金)業務は、その特徴として、ある月に発生した請求金額を、継続して翌月以降も請求していく必要があります。この業務特徴に対して、新規で追加されたものに対してのみ請求を行えば良いという点が請求管理ロボの特徴とのことです。確かに新規追加のみ請求することができれば、業務量は減るのでとても便利そうですね。
請求管理ロボの料金は請求書を電子化する電子化プランと電子化と入金消し込みを行う請求管理プランから選択可能。初期費用は12万円〜、月額費用は2万円〜。
こちらは2021/9/25時点の請求管理ロボの料金についてホームページの抜粋した情報です。同社ホームページによれば、ロボットペイメントの費用目安として、
・初期費用は12万円〜
・月額費用は2万円〜
が発生するようです。月額については、請求書を電子化する電子化プランと請求書の電子化と入金消し込みを行う請求管理プランから選択可能となっており、前者の方が月額費用は少なく始められます。
郵送費用は150円〜/件、まるなげオプションは手数料2.0%〜
続いて、そのほかの料金の特徴について紹介します。郵送費用は150円〜/件となっており、BPO(Business Process Outsourcing)として請求業務を委託できるまるなげオプションは手数料2.0%〜導入することができます。
2020年12月期末の請求管理ロボ平均アカウント単価は7.3万円/月。直近YoY成長率は+13.9%
こちらは請求管理ロボについて、2021/8/24発表 第21期有価証券報告書より抜粋したアカウントあたりの単価推移です。同資料によれば、
・2020年12月期末の請求管理ロボ平均アカウント単価は7.3万円/月
・直近YoY成長率は+13.9%
とのことです。平均単価は年々上がっていっていることから、請求書発行の多い(=つまりサイズが大きい)企業への導入が進んでいることが推測できますね。
2020年12月期末のアカウント数は468。直近YoY成長率は+23.8%
続いて、ロボットペイメントの課金カメラ台数についても見てみましょう。こちらは2021/8/25発表 第7期の有価証券報告書より抜粋したロボットペイメントの課金カメラ台数の推移です。同資料によれば、
・2020年12月期末の課金カメラ台数は10.1万台
・直近YoY成長率は+140.5%
となっています。昨対で2倍以上の成長率となっており、急激に課金カメラ台数が増えていることがわかりますね。
2020年12月期の最新従業員数は135人。最新YoY伸び率は+44%
最後に、ロボットペイメントの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は135人で最新YoY伸び率は+44%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+44%〜+255%の範囲で変動しています。上場をきっかけにまだまだ採用人数は増えそうですね。
最後に
今回取り上げたロボットペイメントは、クラウドで防犯カメラの映像を提供する形で、ハードウェアとSaaSを組み合わせて提供している会社でした。防犯、という観点は家庭だけでなく、企業も同様にニーズがあるものだと思いますので、今後さらにクラウドの画像を活用したオプションなどが出てくるのではないかと考えており、今後がとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。