- ユミルリンクは、メール配信システムのCuenote FCを中心に、メールリレーサーバーのCuenote SR-S、アンケートシステムのCuenote Survey、SMS配信サービスのCuenote SMS、安否確認サービスを提供
- 1999年7月企業のホームページやWebシステムの制作業務の請負を目的に(有)ユミルリンクを設立後、2010年6月社名をユミルリンク(株)に変更。2003年7月にメール配信ASPサービス(現:Cuenote FC)を開始。2021年9月東証マザーズへ上場予定。
- 売上高は2020年12月期末で16.3億円。直近YoY成長率は+12%
- 2020年12月期末の計算ストック売上高比率は95.9%(売上高に占めるストック型売上高の比率)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ユミルリンクは、メール配信システムのCuenote FCを中心に、メールリレーサーバーのCuenote SR-S、アンケートシステムのCuenote Survey、SMS配信サービスのCuenote SMS、安否確認サービスを提供
さて、初めにユミルリンクのプロダクトについてご紹介します。2021/8/23時点 同社ホームページによれば、ユミルリンクは、主要事業としてメール配信システムのCuenote FCを中心に、
・メールリレーサーバーのCuenote SR-S
・アンケートシステムのCuenote Survey
・SMS配信サービスのCuenote SMS
・安否確認サービスを提供
を展開しています。メール配信、という領域に特化した会社、ということができそうですね。
1999年7月企業のホームページやWebシステムの制作業務の請負を目的に(有)ユミルリンクを設立後、2010年6月社名をユミルリンク(株)に変更。2003年7月にメール配信ASPサービス(現:Cuenote FC)を開始。2021年9月東証マザーズへ上場予定。
続いて2021/8/17発表 第23期有価証券報告書よりユミルリンクの沿革についてご紹介します。ユミルリンクの沿革によれば、ユミルリンクは
・1999年7月企業のホームページやWebシステムの制作業務の請負を目的に(有)ユミルリンクを設立
・2000年6月社名をユミルリンク(株)に変更
・2002年1月(株)サイバーエージェントが親会社になる
・2003年7月メール配信ASPサービス(現:Cuenote FC)を開始
・2005年12月サイボウズ(株)が親会社になる
・2009年3月製品をCuenoteにブランド統一
・2021年9月東証マザーズへ上場予定
とのことです。沿革によれば、元々はASPサービスを提供しており、SaaSという概念の広まる前から企業活動を続けていた企業なんですね。
売上高は2020年12月期末で16.3億円。直近YoY成長率は+12%
では続いてユミルリンクの売上高から見てみましょう。
2016年12月期から2020年12月期の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+12%〜+23%の水準で推移しています。直近YoY成長率は+12%となっています。
2020年12月期末の計算ストック売上高比率は95.9%(売上高に占めるストック型売上高の比率)
続いて、ユミルリンクの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/8/17発表の第23期有価証券報告書によれば、ユミルリンクはそのストック売上高を公開しており、ストック売上高の売上に占める比率は95.9%となっていました。
さて、次回はユミルリンクのSaaSプロダクトであるCuenote FCがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ユミルリンクは長年メール配信という領域で事業を展開している会社であり、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
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などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。