ヴィメオは企業が動画を活用するために必要なコンテンツ作成・コンテンツ管理・コンテンツ配信を可能にするSaaSを提供

2021年7月6日時点の同社ホームページによれば、企業が動画を活用するために必要なコンテンツ作成・コンテンツ管理・コンテンツ配信を可能にするSaaSを提供しているとのことです。文字情報と写真だけでは伝わりきらなかったり、醸成するのが難しいブランドイメージを動画の力で行うことができるプラットフォーム、ということで、スマートフォン・高速回線の普及とも沿ったサービスである、ということができそうですね。
2004年の創業後、2006年にIACにより買収される。その後2021年5月VimeoがIACよりスピンアウトし、2021年5月Nasdaqに上場。

続いてヴィメオの沿革についてご紹介します。ヴィメオのwikipediaによれば、同社は2004年の創業後、IACにより買収されていたとのことです。その後IACよりスピンアウトし、2021年5月にNasdaqに上場しています。当初は短編動画を友人とシェア・タグ付けするサービスとして創業されており、時期的にはyoutubeが始まった時期と近いのが特徴的です。
2020年12月期末で283億円。直近YoY成長率は144%

では続いてヴィメオの売上高から見てみましょう。直近2年の売上高を見ると、その売上高成長率は2019年12月から2020年12月のYoYで144%の高い水準にあります。コロナにより、リモートワークが推進されて企業のキャンペーンがオフラインからオンラインへと移っていったことも大いに後押ししてそうですね。
ヴィメオのストック売上の比率はほぼ100%(詳細は非開示)

続いて、ヴィメオの売上高の構成比率について見てみましょう。ヴィメオのS-1によれば、同社のサービスはセルフサーブ型とのことで、ストック売上比率はほぼ100%に近いことが推測されます。
ヴィメオのアメリカとその他の国の売上比率はほぼ半々

続いて、ヴィメオの売上高の地域別構成比率について見てみましょう。Form S-1によればヴィメオの売上はアメリカとその他の国でほぼ半々とのことです。
アメリカ、それ以外の全世界で150%を超える売上高成長

続いて、ヴィメオの売上高の構成比率について見てみましょう。Form S-1によればヴィメオの地域別の2021年第一四半期の売上高の昨対比率は150%を超えており、高い成長率を維持していることがわかります。
さて、次回は全世界に向けて展開するヴィメオの価格・顧客数などの各種KPIがどうなっているのか、分析していきます。非常に楽しみです!最後まで読んでいただきありがとうございました。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。