帳票ソフト導入シェア7割で国内No.1!帳票基盤ソリューション「SVF Cloud」を提供するウイングアーク1stのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

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saaslife_ 帳票ソフト導入シェア7割で国内No.1!帳票基盤ソリューション「SVF Cloud」を提供するウイングアーク1stのKGI/KPI推移を調べてみた(1/2)

ウイングアーク1stは企業の基幹業務を支える帳票・文書管理ソリューションとデータから価値を生み出すデータエンパワーメントソリューションを提供

saaslife_参考:ウイングアーク1stのプロダクト紹介

さて、初めにウイングアーク1stのプロダクトについてご紹介します。2021/4/14発表の2021年2月期決算説明資料によれば、同社は大きく2つのソリューションとして、

・帳票・文書管理ソリューション(BDS):SVF、SPA

・データエンパワーメントソリューション(DE):Dr.Sum、MotionBoard

を持っているとのことです。それぞれのツールは、

・SVF:帳票の設計・運用・管理

・SPA:帳票の電子化・保管・活用

・Dr.Sum:ビッグデータの集計・分析

・MotionBoard:リアルタイム可視化とアクション

ができるツールとのことです。主力の商品であるSVFについては、帳票の設計・運用・管理ができるツールとのことですが、企業間の要件を伝える際に使われる帳票はクラウドとも相性が良さそうなので、SaaSとして提供するのにもとても相性が良さそうですね。

1972年4月(株)ヤマギワ工作所を設立。2021年3月東京証券取引所第一部へ上場

saaslife_参考:ウイングアーク1stの沿革(1/2)

続いて2021/2/18発表 第4期有価証券報告書よりウイングアーク1stの沿革についてご紹介します。ウイングアーク1stの沿革によれば、

・1972年4月(株)ヤマギワ工作所を設立

・2010年12月大阪証券取引所JASDAQ市場第二部に株式を上場

・2012年2月東京証券取引所第二部に株式を上場

・2013年9月東京証券取引所第二部の上場を廃止

・2021年3月東京証券取引所第一部へ上場

しています。途中に上場した後、上場廃止し再度上場した、という形のようですね。

1995年 SVFの前身となるツールを出荷開始し、2001年 Dr.Sumを出荷開始。

saaslife_参考:ウイングアーク1stの沿革(2/2)

続いて同社ホームページより、ウイングアーク1stのプロダクトについて見てみます。同社ホームページによれば、主力商品のSVFについては、1995年に前身となるツールを出荷したとのことです。

時系列で並べると、

・1995年 SVFの前身となるツールを出荷開始

・2001年 Dr.Sumを出荷開始

・2011年 BIダッシュボードMotionBoard出荷開始

・2017年 文書データソリューション(旧名称:SVF PDF Archiver)を出荷開始

2020年2月期末で187億円。直近YoY成長率は108% 

saaslife_ウイングアーク1stの開示KGI(売上高)推移

では続いてウイングアーク1stの売上高から見てみましょう。

2017年2月期から2020年2月期の4年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は108%〜117%の水準で推移しています。直近YoY成長率は108%ということで、すでに売上高が190億円近くある中で確実に売上を伸ばしている、ことが見て取れますね。

2020年2月期末でストック売上比率は56%(リカーリング売上高) 

saaslife_公開KPI:ウイングアーク1stの月額利用料(ストック売上)比率推移

続いて、ウイングアーク1stの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/2/18発表の第4期有価証券報告書によれば、ウイングアーク1stの売上構成比率は、2020年2月期末で

・ライセンス/サービス売上:44%

・リカーリング売上:56%

となっていました。リカーリング比率もグラフを見る限りだと徐々に増加傾向にあるようですね。

さて、次回はウイングアーク1stのSaaSプロダクトがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ウイングアーク1stは設立後とても歴史のある会社なので、そのKPIがどのようになっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!

最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝

SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。

ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、

  • ホリゾンタル・バーティカルSaaS
  • エンタープライズとSMBSaaS

などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。

時期表紙取扱SaaSとそのリンク(上場日付順)
FY2022Q2 セカンドサイトアナリティカ
サークレイス
ペットゴー
トリプルアイズ
ヌーラボ
FY2022Q1 エッジテクノロジー
カジー
マーキュリーリアルテックイノベーター
ビーウィズ
FY2021Q4シンク
フォトシンス
GRCS
サイエンスアーツ
ラストワンマイル
スローガン
ボードルア
フレクト
ネットプロテクションズ
トゥルーデータ
ブロードエンタープライズ
JDSC
ヒュウガプライマリケア
グローバルセキュリティエキスパート
ラバブルマーケティンググループ
サインド
網屋
ザクー
フィナテキストホールディングス
エクサウィザーズ
ハイブリッドテクノロジーズ
エフ・コード
CS-C
ニフティライフスタイル
セキュア
FY2021Q3ラキール
フューチャーリンクネットワーク
モビルス
ユミルリンク
ロボットペイメント
セーフィー
FY2021Q2ビジョナル
ペイロール
プラスアルファ・コンサルティング
サイバートラスト
ファブリカコミュニケーションズ
ネオマーケティング
FY2021Q1ワカル
ウイングアーク1st
ベビーカレンダー
スパイダープラス
エイピアー
出版履歴

管理人のSaaslifeです。

本サイトにお越しいただきありがとうございます!

SaaSについて、

・SaaSとオンプレミス型の違いは何か

・SMBとエンタープライズ

・ホリゾンタルSaaSとバーティカルSaaS

・MRRとARR、単価と社数の関係

・IPOした各社のプロダクト特徴や沿革

を各社の公開情報(IR)からまとめた電子書籍を四半期に一度発行しています。

SaaSビジネスの全体像を掴むためであれば1冊読んでいただければ十分です。

各社IRを見たら載っている、など辛辣なレビューもいただいてます。

良いレビューも悪いレビューも受け止めて今後も内容の充実に努めていきます。

が、IRを個別に見なくても全体像を把握できるようにする目的でまとめています。

上で紹介した電子書籍はkindle Unlimitedにご登録されていれば全冊無料で読んでいただくことができます。

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