DX推進の流れは事業への超追い風?iOS/Androidで動くスマホアプリプラットフォームを提供するヤプリのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

saaslife_ DX推進の流れは事業への超追い風?iOS/Androidで動くスマホアプリプラットフォームを提供するヤプリのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2) 国内SaaS
saaslife_ DX推進の流れは事業への超追い風?iOS/Androidで動くスマホアプリプラットフォームを提供するヤプリのKGI/KPI推移を調べてみた(2/2)

推定KPI:ヤプリの推定期末時点MRRは1.1億円

saaslife_推定KPI:ヤプリの期末時点MRR推移

続いて、ヤプリの推定MRRについて述べます。なお、こちらは

  • 開示されている売上高 x 月額利用割合(ここまででARRを推定) / 12(ヶ月)

の計算によって算出しています。なお、こちらは2019年12月期末の情報であることにご注意ください。2018年12月期末から2019年12月期末にかけて、MRRが大きくなっています。詳細の記載は有価証券報告書ベースではありませんでしたが、こちらは事業譲渡したGMOアップカプセルによる影響も含まれているのではないか、と推察されます。

参考:ヤプリの料金体系は月額費用をサーバー運用・(スマホアプリの)OSアップデートのために取得して、初期制作費用はアプリの制作・ストア申請に応じて顧客より支払いを受けるもの

saaslife_参考:ヤプリの料金体系

こちらはヤプリのホームページから抜粋した2020/11/25時点で料金に関する記載のあったものを抜粋しています。具体的な金額の記載は特にありませんでしたが、読む限りにおいては、

  • 月額費用はスマホアプリを運用するためのサーバー運用、スマホOSのアップデートのために売上が月額で実施
  • 初期制作費用として、アプリ制作・ストア申請に応じてショットで売上が発生

しているようです。

参考:ヤプリはアプリの企画から、ストア申請、運用開始後もサポート

saaslife_参考:ヤプリで作るアプリリリースの流れ

こちらはヤプリのホームページから抜粋した2020/11/25時点の導入の流れに関する情報の抜粋です。具体的な所用日数の記載はないものの、発注とのアプリ企画・制作を行い、その後アプリのストアに申請するためのストア申請支援も手掛けているようです。こちらはどちらかというと労働集約的な作業であり、システムのようなスケールは難しい箇所なはずなので、こちらについてはそれなりの初期費用がかかりそうですね(後ほど有価証券報告書より読み取ることができたものをご紹介します)。

直近期末のヤプリ製アプリ数は397件、YoY成長率は135%

saaslife_公開KPI:ヤプリ契約アプリ件数の推移

続いて、公開されているヤプリ製のアプリ数の推移がこちらのグラフです。2018年から2019年にかけての契約アプリ数の伸び率が下げ止まったのも、GMOアップカプセルの影響でしょうかね。このグラフから読み取れることとしては、ヤプリ自体はこれまでにご紹介してきたSaaSの中でも、比較的高単価のSaaSを提供している、ということが言えそうです。各社各様にいろんな価格の付け方があって、面白いですね!

直近期末のARPU(アプリ単位の月額料金)は25.1万円。直近ARR増分から求めたARPUは42.8万円

saaslife_推定KPI:ヤプリのARPU推移

続いて、公開されている情報から計算したヤプリの月当たり平均単価推移がこちらのグラフです。なお、ARPUのUは契約済アプリ数です。みる限り、ARPUは全てを平均すると25.1万円ですが、純粋なARRの増分から計算すると42.8万円まで上がっており、2017年12月期末から2019年12月期末にかけて、実に3倍近い単価でARPUを上げていっていることがわかります。ARPUの伸び率だけに注目すると、かなり大きく単価を変えて行っているようですが、料金体系の見積もりの中に、なんらかの利用規模と連動した要素を持たせているのかもしれないですね。若干、単価の伸びはマイルドになっているような感じはしますが、どこまでここの単価が上がっていくのかは楽しみに感じました。

直近期末の初期費用のアプリ単位平均は384万円。直近3年で3倍近くまで増大。

saaslife_推定KPI:ヤプリの初期費用/アプリの推移

続いて、公開されているヤプリの初期費用を各期末に増えた月額システム利用料以外の売上をアプリの増分で割り算する形で求めた初期費用の推定値がこちらのグラフです。なお、こちらは計算の過程で、月額利用料以外の金額が全て初期費用に当てられているという前提での算出をしておりますので、この過程は若干粗い可能性があることにご注意ください。グラフから読み取れる点については、初期費用も140万円程度から384万円近くまで大幅に値上げをしていることがわかります。過去に紹介してきたSaaS企業は、前提として1ユーザーあたりの課金をしていた会社が多かったので、この金額が高いのか低いのかは若干判断がつきかねるのですが、少数の顧客にしっかりと対価を払ってもらいビジネスを伸ばすと言う会社な点がとても面白いなと感じました。この辺、あまり深掘りをしなかったですが、プレイドと比較すると面白いかもしれないですね!

ヤプリの従業員数は2019年12月末の状況で152人、最新のYoY伸び率は173%

saaslife_参考:ヤプリの従業員数推移

最後に、ヤプリの従業員数について述べます。2019年12月期で従業員数は152名とのことです。直近は若干減少傾向にあったところが、それでも173%と200%近い伸びを示しており、急激に社員数が増えていることを示しています。職種やセグメント単位の開示はありませんでしたが、今後この辺りが開示されてくるともっとビジネスに対する理解がさらに深められそうですね。

最後に

アプリの二大プラットフォームであるiOS、Androidの上で動くスマートフォンアプリのプラットフォームを提供しているヤプリ。コロナにより、起こったDX推進の波風に乗り切ることができるか、今後はどのように価格を変えていくのかについては非常に興味深いと感じました。プレイドとちょうど同じ時期に上場するこの会社の今後の開示が非常に楽しみです!

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