TL:DR;
- カオナビ の開示KGI(連結売上高)推移:2020年3月期末で26.2億円超え
- 人材管理を軸に幅広い機能を提供
- SaaS関連の各種KPIが充実した決算報告説明会資料
カオナビ の開示KGI(連結売上高)推移:2020年3月期末で26.2億円超え
まずは売上から見ていきましょう。2020年3月期末で売上高は26.2億円となっています。直近YoY売上成長率は毎年150%を超えており、直近の2019->2020のYoY売上成長率は下がる傾向にありながらも155%で150%以上の高い売上成長率をキープしています。有価証券報告書によればカオナビはクラウド人材マネジメントシステム事業の単一事業セグメントで事業を展開しています。

人材管理を軸に幅広い機能を提供
同社ホームページによれば、標準機能、オプション機能、連携・セキュリティ機能という形で分かれており、「人材管理」という領域を軸にかなり幅広いことができるようです。
- 標準機能:人材データベース、社員情報ソート、社員リスト、組織ツリー図、評価ワークフロー、社員アンケート、配置バランス図、社員データグラフ、ダッシュボード
- オプション機能:パルスサーベイ、適性検査、人材採用アシスト、データ安心パック
- 連携・セキュリティ機能:API連携、シングルサインオン、セキュリティ

SaaS関連の各種KPIが充実した決算報告説明会資料
それでは次回以降、気になるKPI推移について紹介していきます!カオナビ はこれまで取り上げてきたSaaSと比較すると、SaaS関連の各種KPIがかなりの量、決算報告説明会資料にも載っています。同じく人材管理を軸としたクラウドサービスがある中、どのようにして事業を伸ばしているのでしょうか。とても分析が楽しみです!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。