TL:DR;
- Sansan(サンサン)は名刺管理ツールSansanを中心とするサービスを提供する会社である
- 2セグメントから事業は構成されている
- Sansan、Eightともに売上成長率は137%以上ととても高い成長率を示している
そもそも名刺管理ツールはなぜ必要なのか?
松重豊さん演じる「それさぁ、早く言ってよ~」のSansanCMを見たことのある方も多いのではないだろうか。商談先クライアントとのキーマンへの伝手を探していて、まさかのすぐ身近に面識のある同僚がいた、というあのCM。実は単にキーマンへの伝手を探す以外にもSansanのプロダクトでできることは例えばいろいろな機能がある。
- キーマンへの面識
- キーマンの異動情報
- キーマンの連絡先把握
これらをうまく活用してビジネスの機会を探して広げていくことが日本中の会社で行われているわけで、名刺でつながる、というビジネスの入り口を抑えたSaaSがSansanだ。また、この用途はスタートアップに限らないが、名刺情報を取り込んで、Salesforce/Hubspotに代表されるCRMを後ろに待機させて商談管理と連携した活用をする事例も広く普及している。
では、本題のKGI/KPI紹介に入ろう。
まずはKGIから
以下直近3年のSansan/Eight売上を示す。対前年の売上高成長率もSansanは140%近い水準と高く、順調に伸びていることがわかる。
まずKGIの概要が掴めたところで次回は詳しいKPIについて紹介します。前回紹介したHENNGEと事業が違うと解約率なども変わってくることを紹介します。一口にSaaSと言っても、そのプロダクトによって各指標が大きく変わってくることを知ることができてワクワクしてます。いやあ!SaaSって、本当にいいもんですね。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。