派遣管理システムのjobs、SFA連携SaaSのcircleを提供
初めにテクノロジーズの事業についてご紹介します。2022/12/27発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、テクノロジーズは
- Jobs:中小の人材派遣会社向け(注)にUI/UXに拘って開発された派遣管理システム
- Circle:営業工数が高い企業向けに営業活動の一部をDX化することで営業活動における生産性を高めるシステム
をSaaSとして提供しています。
2014年8月 東京都世田谷区において(株)BELAIRを就職、転職に関するマッチングサイトの提供を目的として設立。同年9月転職マッチングサービス「jobs」の提供を開始。2023年1月東証グロースへ上場。
続いて2022/12/16発表 第8期有価証券報告書よりテクノロジーズの沿革についてご紹介します。テクノロジーズの沿革によれば、テクノロジーズは
- 2014年8月 東京都世田谷区において(株)BELAIR(現(株)テクノロジーズ)を就職、転職に関するマッチングサイトの提供を目的として設立
- 2014年9月 転職マッチングサービス「jobs」の提供を開始
- 2018年11月 AI関連のソフトウェア受託開発事業を行う(株)Tamagoの株式を取得し子会社化、ITソリューション事業を開始
- 2019年2月 「jobs」をリニューアルし、人材派遣会社向け業務管理システム「jobs」を提供開始
- 2019年6月 エンターテイメントに関連する映像ソフトウェア開発関連の受託開発事業を行う(株)Cotori(現連結子会社)の株式を取得し子会社化
- 2021年7月 Sales Enablementツール「Circle」の提供を開始
- 2023年1月 東証グロースへ上場
とのことです。
テクノロジーズの売上高は2022年1月期末で7.9億円。直近YoY成長率は+0.5%
では続いてテクノロジーズの売上高から見てみましょう。
2017年1月期末から2022年1月期末の6年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-76.4%〜+8988.3%の水準で推移しています。なお、売り上げが2020年から2021年で急速に増えているのはcotoriを連結対象としたことが影響しているようです。
2022年1月期末の推定ストック売上高比率は最大で2.7%
続いて、テクノロジーズの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/12/16発表 第8期有価証券報告書によればテクノロジーズはそのリカーリング売り上げ比率を公開していません。そこで公開されているSaaS事業(jobs、circle)売上高をストック売上高とみなして全売上高に占める比率を計算すると、テクノロジーズのストック売上高比率は推定で2.7%です。
さて、次回はテクノロジーズの各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。