- 2021年10月期末時点の推定MRRは0.22億円。直近YoY成長率は+148.1%
- tripla Bookにより宿泊施設は簡便な予約導線を中心としたさまざまな機能利用が可能になる
- tripla Botにより宿泊施設は多言語のAIコンシェルジュを自社サイトに導入できる
- tripla Bookは初期:0円、月額:1万円〜
- tripla Botは初期:0円、月額:2.5万円
- 2021年10月期末時点の推定平均顧客単価はtripla Book:1.3万円/月、tripla Bot:1.6万円/月
- 2021年10月期末時点の導入施設数はtripla Book:1,091、tripla Bot:892
- 2021年10月期末の最新従業員数は65人。最新YoY伸び率は+3.2%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2021年10月期末時点の推定MRRは0.22億円。直近YoY成長率は+148.1%
はじめに、トリプラのMRRについて述べます。なお、トリプラはその2021年10月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していません。そこで、
- 固定収益をARRとみなして12ヶ月で割り算
して算出しています。こちらの計算によると、トリプラ2021年10月期末時点の
- 推定MRRは0.22億円
- 直近YoY成長率は+148.1%
ということが推定できます。
tripla Bookにより宿泊施設は簡便な予約導線を中心としたさまざまな機能利用が可能になる
続いて、2023/04/02時点の同社ホームページより抜粋してきたトリプラの特徴を紹介いたします。同ホームページによればtripla Bookにより宿泊施設は
- 簡便な予約導線
- 多言語プラン販売の実現
- ドメイン遷移しない予約完了
- ロイヤルティプログラムの会員管理機能
などの複数機能の利用が可能になります。
tripla Botにより宿泊施設は多言語のAIコンシェルジュを自社サイトに導入できる
続いて、2023/04/02時点の同社ホームページより抜粋してきたトリプラの特徴を紹介いたします。同ホームページによればtripla Botにより宿泊施設は
- 多言語のAIコンシェルジュを自社サイトに導入
することが可能になります。
tripla Bookは初期:0円、月額:1万円〜
続いて、2022/11/25発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきたトリプラの料金体系(tripla Book)を紹介いたします。同資料によればtripla Bookは
- 初期:0円
- 月額:1万円〜
となっており、
- 宿泊室数に応じた課金
- 宿泊施設が閾値を超えると固定金額に加えて従量金額が発生
するようになっています。
tripla Botは初期:0円、月額:2.5万円
続いて、2022/11/25発表 事業計画及び成長可能性に関する事項より抜粋してきたトリプラの料金体系(tripla Bot)を紹介いたします。同資料によればtripla Botは
- 初期:0円、
- 月額:2.5万円
となっており、
- 問い合わせ件数に応じた従量金額が発生
するようになっています。
2021年10月期末時点の推定平均顧客単価はtripla Book:1.3万円/月、tripla Bot:1.6万円/月
続いて、トリプラの平均顧客単価について紹介します。トリプラは2022/11/25発表 事業計画及び成長可能性に関する事項で平均顧客単価を公開していません。一方、そのサービスであるtripla Bookとtripla Botに対して、その四半期の固定収益と四半期末時点の導入施設数を公開しているため、固定収益を四半期のMRR総額とみなして計算すると、その推定平均顧客単価は
- tripla Book:1.3万円/月
- tripla Bot:1.6万円/月
となっています。
2021年10月期末時点の導入施設数はtripla Book:1,091、tripla Bot:892
続いて、トリプラの顧客数推移についても見てみましょう。2022/11/25発表 事業計画及び成長可能性に関する事項にて公開されている2021年10月期末時点の導入施設数は
- tripla Book:1,091
- tripla Bot:892
でした。
2021年10月期末の最新従業員数は65人。最新YoY伸び率は+3.2%
最後に、トリプラの従業員数について述べます。2022/10/20発表 第7期有価証券報告書によれば、
- 2021年10月期末の最新従業員数は65人
- 最新YoY伸び率は+3.2%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+3.2%〜+105.0%の範囲で変動しています。
最後に
今回紹介したトリプラは宿泊施設向けにそのオペレーションに必要なサービスを予約システムを中心に提供している会社でした。インバウンド、国内旅行が復活していくことで今後もさらに拡大して行き、ARPA、解約率などのSaaS関連指標が公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。