フィクサーは主にMicrosoftからクラウド及びソフトウェアを仕入れて4事業を展開

初めにフィクサーの事業についてご紹介します。2022/10/6発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、フィクサーは、
- 主にMicrosoftからクラウド及びソフトウェア
を仕入れて、
- プロジェクト型サービス
- リセール
- マネージドサービス
- SaaS
の4事業を展開しているとのことです。
4事業の内ストック型の売上がリセール・マネージドサービス・SaaSの3事業にて発生

続いてフィクサーのストック型売上の発生する事業についてご紹介します。2022/10/6発表 事業計画及び成長可能性に関する事項によれば、フィクサーの4事業の内、ストック型の売上が発生するのは
- リセール
- マネージドサービス
- SaaS
の3事業にて発生しているとのことです。
2008年9月(株)フィクサー設立。翌年の2009年11月パブリッククラウドの構築・運用事業を開始。2022年10月東証グロースへ上場

続いて2022/9/1発表 第12期有価証券報告書よりフィクサーの沿革についてご紹介します。フィクサーの沿革によれば、フィクサーは
- 2008年9月(株)フィクサー設立
- 2009年11月パブリッククラウドの構築・運用事業を開始
- 2012年1月パブリッククラウドのマネージドサービスcloud.configの提供を開始
- 2019年7月Microsoft Azureのマネージドサービスを提供するパートナーの最高位認定Azure Expert MSPを取得
- 2022年10月東証グロースへ上場
とのことです。
フィクサーの売上高は2021年8月期末で36.1億円。直近YoY成長率は+21.8%

では続いてフィクサーの売上高から見てみましょう。
2017年8月期末から2021年8月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+16.0%〜+74.6%の水準で推移しています。
2021年8月期末の推定ストック売上高比率は91.0%

続いて、フィクサーの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/9/1発表 第12期有価証券報告書によればフィクサーはそのリカーリング売上高を公開していません。一方、各事業別の売上高は公開されていますので、公開されているリセール、マネージドサービス、SaaS売上高の和が全売上高に占める割合がストック売上高比率と推定するとフィクサーのストック売上高比率は推定で91.0%であることがわかります。
さて、次回はフィクサーの各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
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