- ファインズはVideoクラウド事業、店舗クラウド事業の2事業を展開
- 2009年5月現(株)フリーセルの100%子会社として(株)ファインズ設立。5年後の8月に予約システム「TSUNAGU」「いつあき」、2016年2月にデジタルマーケティング支援サービス提供開始。2019年6月(株)エスピーシーが旧(株)ファインズを吸収合併後、商号を(株)ファインズに変更。同年11月、動画配信プラットフォームサービス「Videoクラウド」提供開始。2022年9月東証グロースへ上場
- ファインズの売上高は2022年6月期末で26.0億円。直近YoY成長率は+18.0%
- 2022年6月期末の推定ストック売上高比率は1.5%
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ファインズはVideoクラウド事業、店舗クラウド事業の2事業を展開
初めにファインズの事業についてご紹介します。2022/9/28発表 事業及び成長可能性に関する説明資料によれば、ファインズは、
- Videoクラウド事業、店舗クラウド事業の2事業
を展開しており、ストック収益は
- Videoクラウド事業の動画配信プラットフォームサービスで発生
しています。
2009年5月現(株)フリーセルの100%子会社として(株)ファインズ設立。5年後の8月に予約システム「TSUNAGU」「いつあき」、2016年2月にデジタルマーケティング支援サービス提供開始。2019年6月(株)エスピーシーが旧(株)ファインズを吸収合併後、商号を(株)ファインズに変更。同年11月、動画配信プラットフォームサービス「Videoクラウド」提供開始。2022年9月東証グロースへ上場
続いて2022/8/24発表 第3期有価証券報告書よりファインズの沿革についてご紹介します。ファインズの沿革によれば、ファインズは
- 2009年5月現(株)フリーセル(現ブランディングテクノロジー(株))の100%子会社として(株)ファインズ設立
- 2013年8月予約システム「TSUNAGU」「いつあき」提供開始
- 2016年2月デジタルマーケティング支援サービス提供開始
- 2019年3月特別目的会社の(株)エスピーシーを設立後、旧(株)ファインズを完全子会社化
- 2019年6月(株)エスピーシーが旧(株)ファインズを吸収合併後、商号を(株)ファインズに変更
- 2019年11月動画配信プラットフォームサービス「Videoクラウド」提供開始
- 2022年9月東証グロースへ上場
とのことです。
ファインズの売上高は2022年6月期末で26.0億円。直近YoY成長率は+18.0%
では続いてファインズの売上高から見てみましょう。
2020年6月期末から2022年6月期末の3年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は+13.5%〜+18.0%の水準で推移しています。
なお、ファインズについてはこの集計時点で2022年6月期末の有価証券報告書が公開されており、事業別の売上が詳細に公開されているため、そちらを参照しています。
2022年6月期末の推定ストック売上高比率は1.5%
続いて、ファインズの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/9/28発表 事業及び成長可能性に関する説明資料によればファインズはそのリカーリング収益を公開していない一方で、Videoクラウド事業の動画配信プラットフォーム売上高を公開しています。この動画配信プラットフォーム売上高の全売上高に占める比率をストック売上高と仮定して計算すると、ストック売上高比率は推定で1.5%であることがわかります。
さて、次回はファインズの各種KPIを分析していきます。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。