- ユーザベースのFY22第2四半期末売上高は44.7億円
- ユーザベースのFY22第2四半期末推定ストック売上高比率は76.1%
- 公開KPI:ユーザベースの四半期末時点ARR推移
- 計算のFY22第2四半期末MRRは9.8億円
- ユーザベースのFY22第3四半期末のARPAは34.7万円
- ユーザベースのFY22第3四半期末の契約社数は2,042社
- 参考:SaaS事業はARR、売上高ともにYonY+29%の成長率
- 参考:NewsPicks事業は出版売上高が想定を下回り売上高微減
- 参考:カーライルからの公開買い付けに関する説明
- SaaS事業の2プロダクト以上利用率は23%、ARPAは42.5万円/月
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ユーザベースのFY22第2四半期末売上高は44.7億円
はじめにユーザベースの最新四半期末(2022年12月期第3四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、ユーザベースの2022年12月期第3四半期末の売上高は44.7億円であり、
- 計算の単月売上は 14.9億円/月
- 直近YonY成長率は +18.3%
- 直近QonQ成長率は +3.0%
となっています。
ユーザベースのFY22第2四半期末推定ストック売上高比率は76.1%
続いて、ユーザベースの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、ユーザベースはそのストック売上高推移を公開しておりません。そこで、公開されている直前四半期のARR/4をストック売上高とみなした売上高の全売上高に占める比率をストック売上高比率と仮定して計算を行うと、FY22第2四半期末のストック売上高比率は76.1%です。
参考に、ユーザベースの四半期末時点売上高の実数推移をご紹介します。こちらから、確実に増え続けるストック売上高に対して、ストック以外売上高は季節性を持ち増減ながら売上が立っていることをみて取ることができます。
公開KPI:ユーザベースの四半期末時点ARR推移
続いてユーザベースの最新四半期末(2022年12月期第3四半期末)のARRを見てみましょう。2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料にて公開されているARRによればユーザベースの2022年12月期第3四半期末ARRは144.1億円であり、
- 計算の新規ARRは+2.7億円/月
- 直近YonY成長率は+23.3%
- 直近QonQ成長率は+5.9%
となっています。
計算のFY22第2四半期末MRRは9.8億円
続いてユーザベースの最新四半期末(2022年12月期第3四半期末)の計算MRRを見てみましょう。2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、ユーザベースのARRを12で割り算した計算による2022年12月期 第3四半期MRRは9.8億円であり、
- 計算の新規MRRは+2,222万円/月
- 直近YonY成長率は+28.8%
- 直近QonQ成長率は+6.6%
となっています。
ユーザベースのFY22第3四半期末のARPAは34.7万円
続いてユーザベースの最新四半期末(2022年12月期第3四半期末)の平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、ユーザベースの2022年12月期第3四半期末の平均顧客単価は34.7万円であり、
- 直近YonY成長率は+8.4%
- 直近QonQ成長率は+2.4%
となっています。
ユーザベースのFY22第3四半期末の契約社数は2,042社
続いてユーザベースの最新四半期末(2022年12月期第3四半期末)の契約社数を見てみましょう。2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、ユーザベースの2022年12月期第3四半期末の契約社数は2,042社であり、
- 計算の単月契約社数は +19社/月
- 直近YonY成長率は+12.4%
- 直近QonQ成長率は+2.9%
となっています。
以降はこれまでに紹介してきた単価、社数など各種KPIに関連した参考情報を数点ご紹介します。
参考:SaaS事業はARR、売上高ともにYonY+29%の成長率
2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、ユーザベースの2022年12月期第3四半期末のSaaS事業全体は
- ARR、売上高ともにYonY+29%の成長率
であり、SPEEDAに対して
- INITIAL、FORCAS、AD/NP
がARR、売上高ともに相対的に大きな昨対成長率となっています。
参考:NewsPicks事業は出版売上高が想定を下回り売上高微減
2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、NewsPicks事業は出版売上高が想定を下回り売上高微減となっており、
- 赤字幅はTVCMの放映時期のずれにより縮小した
とのことでした。
参考:カーライルからの公開買い付けに関する説明
2022/11/9発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、同社はカーライルの公開買い付けに対する賛同を取締役会にて決議しており、
- 長期視点で、経済情報強化等の投資を前倒しで行えること
- 起業家精神と事業拡大を両立する経営システムを構築する専門性と執行力を有すること
- カーライルの投資先のZoominfoやDealogicなどのグローバル経営の知見及びネットワークが活用できること
を目的としているとのことです。
なお、再上場の予定について決定していることはないそうです。
SaaS事業の2プロダクト以上利用率は23%、ARPAは42.5万円/月
先四半期から、SaaS事業全体の顧客社数と顧客単価が開示されるようになりました。こちらの資料によれば、ユーザベースの2022年12月期第3四半期末の契約社数は2,645社であり、
- SaaS事業の2プロダクト以上利用率は23%
- ARPAは42.5万円/月
とのことです。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。