インフォマートのFY22第2四半期末売上高は27.2億円
はじめにインフォマートの最新四半期末(2022年第2四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/7/29発表 2022年12月期 第2四半期決算説明資料によれば、インフォマートの2022年第2四半期末の売上高は27.2億円であり、
- 計算の単月売上は9.1億円/月
- 直近YonY成長率は +13.8%
- 直近QonQ成長率は+6.4%
となっています。
インフォマートのFY22第2四半期末の推定ストック売上高比率は85.9%
続いて、インフォマートの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/7/29発表 2022年12月期 第2四半期決算説明資料にて公開されているインフォマートの
- 公開されているBtoB-PF請求書のMRRが
- BtoB-PFの請求書売上高に占める比率
を全体のストック売上比率とみなすと、FY22第2四半期末のストック売上高比率は推定で85.9%と計算できます。
参考に、インフォマートの四半期末時点売上高のプロダクト別実数推移をご紹介します。BtoB-PFのFOOD事業が売上高の大きな割合を締めつつ、BtoB-PF ES事業の請求書売上が積み上がっていることが見て取れますね。
推定のFY22第2四半期末ARRは93.5億円
続いてインフォマートの最新四半期末(2022年第2四半期末)のARRを見てみましょう。先ほど紹介した推定のストック売上高と公開売上高で計算により求めたインフォマートのFY22第2四半期末ARRは93.5億円であり、
- 計算の新規ARRは+2.1億円/月
- 直近YonY成長率は+34.0%
- 直近QonQ成長率は+7.2%
となっています。
推定のFY22第2四半期末MRRは7.8億円
続いてインフォマートの最新四半期末(2022年第2四半期末)のMRRを見てみましょう。先程求めたインフォマートの推定ARRを12で割り算した計算によるFY22第2四半期末の推定MRRは7.8億円であり、
- 計算の新規MRRは+1,745万円/月
- 直近YonY成長率は+34.0%
- 直近QonQ成長率は+7.2%
となっています。
インフォマートプロダクトの月額料金は5,000円/月〜
続いてインフォマートの提供する各プロダクトの料金を見てみましょう。2022/7/29発表 2022年12月期 第2四半期決算説明資料によれば、2022年6月末時点で、
- BtoBプラットフォーム受発注(買い手企業):月額システム利用料は1.8万円/月〜、セットアップ費用は30万円〜
- BtoBプラットフォーム受発注(売り手企業):月額システム利用料は3.0万円/月〜、従量課金は月間取引金額の1.2%(10万未満無料)
- BtoBプラットフォーム企画書(買い手機能):月額システム利用料は5.0万円/月〜、セットアップ費用は30万円〜
- BtoBプラットフォーム企画書(卸機能):月額システム利用料は3.5万円/月〜、セットアップ費用は30万円〜
- BtoBプラットフォーム企画書(メーカー機能):定額制は月額システム利用料は3.5万円 または 5.0万円/月、従量制は月額システム利用料は0.3万円〜2.0万円/月
- BtoBプラットフォーム請求書:月額システム利用料は2.0万円/月 に加えて従量課金、セットアップ費用は10万円〜
- BtoBプラットフォーム契約書:月額システム利用料は1.0万円 または3.0万円/月 に加えて従量課金とセットアップ費用が発生
- BtoBプラットフォーム商談(買い手機能):月額システム利用料は0.5万円/月
- BtoBプラットフォーム商談(売り手機能):月額システム利用料は2.5万円/月
となっており、月額システム利用料を下敷きに、従量課金とセットアップ費用が各サービスでかかる料金体系になっています。
BtoB-PF請求書のFY22第2四半期末契約社数は7,542社
続いてBtoB-PF請求書の最新四半期末(2022年第2四半期末)の契約社数を見てみましょう。2022/7/29発表 2022年12月期 第2四半期決算説明資料によれば、FY22第2四半期末公開契約社数は7,542社となっています。
- 計算の単月契約社数は +190社
- 直近YonY成長率は+28.3%
- 直近QonQ成長率は+8.1%
となっています。
参考:業績ハイライトは営業利益の大幅増加による上方修正
続いてインフォマートの最新四半期末(2022年第2四半期末)の業績ハイライトを見てみましょう。2022/7/29発表 2022年12月期 第2四半期決算説明資料によれば、インフォマートの2022年第2四半期末の業績ハイライトは
- 営業利益の大幅増加(当初計画の+358.1%)による上方修正
とのことです。
参考:BtoB-PF FOOD(受発注・規格書)、BtoB~PF ES(請求書)が売上計画を上回る
参考までに、営業利益が当初計画の+358.1%となっている背景を見てみましょう。2022/7/29発表 2022年12月期 第2四半期決算説明資料によれば、営業利益が上回るのは
- BtoB-PF FOOD(受発注・規格書)、BtoB~PF ES(請求書)が売上計画を上回る事による計画に比べた売上の増加
- BtoB~PF ES(請求書)の手数料未発生による計画に比べた売上原価の減少
- 人件費の未発生による販管費の当初計画に比べた減少
によるとのことです。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。