フリーのFY22第三四半期末売上高は36.5億円
はじめにフリーの最新四半期末(2022年第三四半期末)の売上高を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、フリーの2022年第三四半期末の売上高は36.5億円であり、
- 計算の単月売上は 12.2億円/月
- 直近YonY成長率は +35.7%
- 直近QonQ成長率は +10.3%
となっています。
フリーのFY22第三四半期末推定ストック売上高比率は88.2%
続いて、フリーの売上高の構成比率について見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、フリーはそのストック売上高を公開しておりません。そこで、公開されている直前四半期のARR/4をストック売上高とみなした売上高の全売上高に占める比率をストック売上高比率と仮定して計算を行うと、FY22第三四半期末のストック売上高比率は88.2%です。
計算のFY22第三四半期末MRRは12.1億円
続いてフリーの最新四半期末(2022年第三四半期末)の計算MRRを見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、フリーのARRを12で割り算した計算によるFY22第三四半期末MRRは12.1億円であり、
- 計算の新規MRRは+4,689万円/月
- 直近YonY成長率は+38.3%
- 直近QonQ成長率は+13.1%
となっています。
フリーのFY22第三四半期末のARPAは3.8万円
続いてフリーの最新四半期末(2022年第三四半期末)の平均顧客単価推移を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、フリーの2022年第三四半期末の平均顧客単価は3.8万円であり、
- 直近YonY成長率は+1.3%
- 直近QonQ成長率は-3.9%
となっています。
フリーのFY22第三四半期末の契約社数は38.4万社
続いてフリーの最新四半期末(2022年第三四半期末)の契約社数を見てみましょう。2022/5/13発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、フリーの2022年第三四半期末の契約社数は38.4万社であり、
- 計算の単月契約社数は+1.92万社/月
- 直近YonY成長率は+36.6%
- 直近QonQ成長率は+17.7%
となっています。
以降はこれまでに紹介してきた単価、社数など各種KPIに関連した参考情報を数点ご紹介します。
フリーはスモールビジネス向けに統合型クラウドERPを提供
フリーはスモールビジネス向けに統合型クラウドERPである「freee(フリー)」を提供しています。フリーの代表的な2サービスは、
- freee会計:請求書/経費精算/決算書/予実管理/ワークフロー/内部統制
- freee人事労務:勤怠管理/入退社管理/給与計算/年末調整/マイナンバー管理
などの業務をクラウドで行うことができます。上記の2サービスに加えて、会社設立、受発注、電子契約など周辺領域のサービスも提供しています。
IPO時に約1.2兆円だったTAMは約2.3億円まで拡大
続いて、フリーのTAM変化を紹介している図を紹介します。2022/5/13発表 2022年12月期 第3四半期 決算説明資料によれば、新プロダクト開発によりIPO時点からTAMは約2倍に拡大しているとのことです。
FY21第四四半期末の従業員数は656人
最後にフリーの従業員数推移を見てみましょう。2021/9/29発表 第9期 有価証券報告書によれば、フリーのFY21第四四半期末の従業員数は656人であり、
- 直近YonY(2020年から2021年の間)成長率は+28.6%
となっています。
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。