2021年3月期末時点の計算MRRは0.16億円。直近YoY成長率は+20.0%

はじめに、セカンドサイトアナリティカのMRRについて述べます。なお、セカンドサイトアナリティカはその2021年3月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していない一方で、その2021年3月期末のARRを公開しています。そこで
・公開されている2021年3月期末のARRを12ヶ月で割り算
することによりそのMRRを算出しています。
Redエンジンはアナリティクスコンサルティング事業のアップセル商材としてAI実行基盤を提供

続いて、2022/4/4発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.17より抜粋してきた同社のAIプロダクトの主軸プロダクト、Redエンジンの特徴を紹介いたします。同資料によればRedエンジンは
・アナリティクスコンサルティング事業のアップセル商材としてAI実行基盤を提供
しており、
・多様な機械学習モデルの実行が可能
・大量データのバッチ処理、モデル処理の高速化にも対応
しているとのことです。
AIプロダクトの料金体系は月額20万円〜、初期10万円〜

続いて、2022/4/4発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.15より抜粋したセカンドサイトアナリティカのAIプロダクトの料金体系を紹介します。同資料によれば、AIプロダクトの料金体系は
・月額20万円〜
・初期10万円〜
となっており、詳細を知るには問い合わせが必要になっています。

2021年3月期末時点のAIプロダクトの平均顧客単価は推定で55.4万円/月。直近YoY成長率は-27.5%

続いて、セカンドサイトアナリティカのAIプロダクトの平均顧客単価について紹介します。なお、セカンドサイトアナリティカはそのAIプロダクトの顧客の平均顧客単価を公開していない一方で、AIプロダクトの案件数を公開しています。この公開情報でMRRを割り算して求めた
・2021年3月期末時点のAIプロダクトの平均顧客単価は推定で55.4万円/月
・直近YoY成長率は-27.5%
となっています。
2021年3月期末時点の案件数は28、直近YoY成長率は+65.5%

続いて、セカンドサイトアナリティカのAIプロダクト案件数についても見てみましょう。2022/4/4発表 事業計画及び成長可能性に関する事項p.16にて公開されている数字によれば、
・2021年3月期末時点の案件数は28
・直近YoY成長率は+65.5%
となっています。社数は増えている一方で平均単価が減っているのは相対的に単価の低い案件であるSX Score、SkyFoxの獲得が進んだことが推測できますね。
2021年3月期の最新従業員数は24人。最新YoY伸び率は+33.3%

最後に、セカンドサイトアナリティカの従業員数について述べます。2022/2/28発表 第5期有価証券報告書によれば、
・2021年3月期の最新従業員数は24人
・最新YoY伸び率は+33.3%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+33.3%〜+166.7%の範囲で変動しています。従業員数は着実に増えており、今後もまだまだ従業員数は伸びていきそうですね。
最後に
今回取り上げたセカンドサイトアナリティカは、AIコンサルティング事業のアップセル商材としてAIプロダクトをSaaSで提供していました。今後もさらに解約率などの情報開示が進んでいくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。