2021年5月期末時点の計算MRRは0.18億円。直近YoY成長率は非公開
はじめに、ビーウィズのMRRについて述べます。なお、ビーウィズはその2021年5月期末時点のMRRを有価証券報告書の中で公開していない一方で、その2022年5月期末の第二四半期ARRを公開しています。そこで
・公開されている2022年5月期末の第二四半期のARRを2021年5月期末時点ARRと仮定
することによりそのMRRを算出しています。
オムニアリンクはコールセンター運営に必要な基本機能を網羅。顧客企業のデータ利活用プロジェクトを支援
続いて、2022/4/23時点 同社ホームページ抜粋してきたビーウィズのサービス紹介の中からオムニアリンクの特徴を紹介いたします。同資料によればオムニアリンクは
・コールセンター運営に必要な基本機能を網羅
しており、
・コールセンターのオペレーター、SV(スーパーバイザー)の業務効率を上げ
・顧客企業のデータ利活用プロジェクトを支援
することが可能とのことです。
オムニアリンクの料金体系は初期:20万円〜、月額:10万円〜
続いて、2022/4/23時点 同社ホームページより抜粋したAIソリューションの料金体系を紹介します。同資料によれば、AIソリューションの料金体系は
・初期費用:20万円〜
・月額費用:10万円〜
となっており、
・初期費用:専用線の設置提案費用
・月額費用:使用するライセンス数(席数)により増減
する形態となっています。
2021年5月期末時点のブースあたりの推定平均顧客単価は18.8万円/月。直近YoY成長率は非公開
続いて、ビーウィズのブースあたりの推定平均顧客単価について紹介します。なお、ビーウィズはその顧客の平均顧客単価を公開していない一方、
・2022年5月期末の第二四半期ARR、ブース数
については公開されていますので、この数字を2021年5月期末の値と仮定してブースあたりの平均顧客単価について推定しています。こちらによれば、平均顧客単価は18.8万のため、1ブースあたり10席程度の利用が平均であることがわかります。
2021年5月期末時点の推定ブース数は930。直近YoY成長率は非公開
続いて、ビーウィズの有料登録者数についても見てみましょう。2022/1/21発表 第22期有価証券報告書にて公開されている
・2022年5月期末のブース数を2021年5月期末の値と仮定
すると、
・2021年5月期末時点の推定ブース数は930
と推定することができます。ただし成長率については公開されていないのと、あくまで目安であることにご注意ください。1社が複数ブースを用意しているであろうと考えると、利用している顧客数は数百程度はありそうですね。
2021年5月期の最新従業員数は620人。最新YoY伸び率は+17.0%
最後に、ビーウィズの従業員数について述べます。2022/1/21発表 第22期有価証券報告書によれば、
・2021年5月期の最新従業員数は620人
・最新YoY伸び率は+17.0%
とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+13.2%〜+28.6%の範囲で変動しています。直近1年で従業員の増加率は増加傾向にあり、上場を機にまだまだ従業員数は伸びていきそうですね。
最後に
今回取り上げたビーウィズは、コールセンターのDXという分野にて、SaaSを提供していました。他のSaaS企業と比べるとまだリカーリング比率が相対的に少ない同社ですが、今後もさらにオムニリンクの拡大に注力していく過程でまだ公開されていないKPI情報も今後公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。