- 2020年9月期末時点の計算によるMRRは0.30億円。最新YoY伸び率は-2.4%
- C-moはローカルビジネスの業務効率化をワンストップで提供
- ローカルビジネスとは個人事業主を中心とした地域に根付いた店舗ビジネスの総称
- ローカルビジネスにおける生産性の低さはマーケティングによる差別化の資本力・人材・ノウハウ不足によるDX化の遅れとオンラインビジネスに際してのリソース不足
- ビューティー、グルメにおける主な同社の差別化ポイントはコンテンツマーケティングや広告運用などのデジタル広告関連サービスとCRM関連の紹介促進・マーケティングオートメーション機能
- C-mo(シーモ)の利用料金は初期費用:5万円、月額費用:5万円/月(初期、月額ともに1店舗あたり金額)
- 2020年9月期末のC-mo公開ARPAは1.70万円/月
- 2020年9月期末のC-mo公開契約店舗数は1,942店舗
- 2020年9月期の最新従業員数は151人。最新YoY伸び率は+9.4%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年9月期末時点の計算によるMRRは0.30億円。最新YoY伸び率は-2.4%
はじめに、CS-CのMRRについて述べます。なお、CS-CはそのMRRを有価証券報告書の中で公開しています。そこで、こちらの数字より、各期末時点のMRRを抜粋して記載しています。
C-moはローカルビジネスの業務効率化をワンストップで提供
続いて、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp22より抜粋してきたCS-CのSaaSプロダクト、C-moの特徴を紹介します。同資料によれば、C-moはローカルビジネス向けに業務効率化のSaaS関連サービスとして
・ニーズ調査のC-mo DashboardとC-mo Analytics
・集客サイト最適化・販促作業効率化のC-mo OwnedとC-mo Edit
・新規顧客獲得のC-mo AdとC-mo C#
・顧客管理と再来店促進のC-mo RecordとC-mo Connectを提供
をワンストップで提供しています。ローカルビジネスの経営に際して必要なあらゆる観点が盛り込まれているSaaSなんですね。
ローカルビジネスとは個人事業主を中心とした地域に根付いた店舗ビジネスの総称
続いて、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp14より抜粋してきたローカルビジネスの定義について紹介します。同資料によれば、ローカルビジネスとは
・個人事業主を中心とした地域に根付いた店舗ビジネスの総称
とのことです。ローカルビジネスで代表的なビジネスには
・ビューティー
・グルメ
・トラベル
・アパレル
があり、CS-Cは今後トラベル、アパレル領域にも進出予定とのことです。
ローカルビジネスにおける生産性の低さはマーケティングによる差別化の資本力・人材・ノウハウ不足によるDX化の遅れとオンラインビジネスに際してのリソース不足
続いて、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp16より抜粋してきたローカルビジネスにおける生産性課題について紹介します。同資料によれば、ローカルビジネスにおける生産性の低さは大きく
・マーケティングによる差別化の資本力・人材・ノウハウ不足によるDX化の遅れ
・オンラインビジネスに際してのリソース不足
の2つがあるそうです。確かに、大企業とは異なり、個人経営のお店においては人材は常に不足しているため、便利なサービスであるということがいえそうですね。
ビューティー、グルメにおける主な同社の差別化ポイントはコンテンツマーケティングや広告運用などのデジタル広告関連サービスとCRM関連の紹介促進・マーケティングオートメーション機能
続いて、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp26、27より抜粋してきたC-moの他サービスとの差別化ポイントについて紹介します。同資料によれば、C-moビューティー、グルメにおける主な同社の差別化ポイントは
・コンテンツマーケティングや広告運用などのデジタル広告関連サービス
・CRM関連の紹介促進・マーケティングオートメーション機能
が主要な差別化ポイントです。
C-mo(シーモ)の利用料金は初期費用:5万円、月額費用:5万円/月(初期、月額ともに1店舗あたり金額)
続いて、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp.19より抜粋してきたC-moの料金体系を紹介します。同資料によれば、C-moの利用料金は1店舗あたり
・初期費用:5万円
・月額費用:5万円/月
となっています。
2020年9月期末のC-mo公開ARPAは1.70万円/月
続いて、CS-CのSaaSプロダクト、C-moの平均顧客単価について計算により求めた情報をご紹介します。2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp40によれば、C-moの
・公開ARPAは1.70万円/月
となっています。なお、公開されている料金では、月額は5万円となっていますので、
・直近で価格改定を値段を上げる方向に行なっている
ということが考えられます。こちらは、SaaSとしての機能も時間が経つにつれて増えていくはずなので、ローカルビジネスにとってもある程度許容することができる値上げの手法なのかもしれないですね。
2020年9月期末のC-mo公開契約店舗数は1,942店舗
続いて、CS-CのSaaSプロダクト(C-mo)契約社数についても見てみましょう。CS-Cはその期末時点の契約保有数を公開しており、2021/12/24発表 事業計画及び成長可能性に関する事項についてp40によれば、
・2020年9月期末のC-mo公開契約店舗数は1,942店舗
となっています。
2020年9月期の最新従業員数は151人。最新YoY伸び率は+9.4%
最後に、CS-Cの従業員数について述べます。2020年9月期の最新従業員数は151人で最新YoY伸び率は+9.4%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+9.4%〜+144.4%の範囲で変動しています。直近数年の従業員の増加率は減少傾向にありますが、上場に伴ってさらに従業員数も増えていきそうですね。
最後に
今回取り上げたCS-Cは、ローカルビジネスにDX支援サービスをワンストップで提供している会社でした。今後、ローカルビジネスのDX化もさらに進みそうで、直近DX化の流れはさらに進むはずなので、まだ公開されていないSaaS関連の解約率などのKPI情報も公開されていくことがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。