- 2021年3月期末時点の計算MRRは0.79億円。直近YoY成長率は非公開
- フィナテキストホールディングスはそのBaaSとして1号案件にストリーム(STREAM)、2号案件にセゾンポケット、3号案件にウェルスウイング(Wealth Wing)をこれまでにリリース
- ストリーム(STREAM)は無料の株取引手数料、充実のコミュニティ機能、スマホでかんたん取引などが特徴
- セゾンポケットは毎月1,000円〜できる積立投資などが特徴
- ウェルスウイング(Wealth Wing)は投資一任にによる資産運用、簡単な質問に答えて投資戦略を提案してくれる機能などが特徴
- フィナテキストホールディングスのBaaSの利用料金は初期費用、月額費用ともに非公開。詳細は要問い合わせ
- フィナテキストホールディングスのS(B)aaS導入の費用目安は独自開発の1/10程度のコスト
- 2021年3月期末のBaaS案件の推定平均顧客単価は2,630万円/月(ただし、契約社数は沿革に公開されている案件情報を使用)
- 2021年3月期末の契約社数は3社
- 2021年3月期の最新従業員数は152人。最新YoY伸び率は-3.2%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2021年3月期末時点の計算MRRは0.79億円。直近YoY成長率は非公開
はじめに、フィナテキストホールディングスのMRRについて述べます。なお、フィナテキストホールディングスはそのMRRを有価証券報告書の中では公開していません。一方で、そのS(B)aaSを含むセグメントである金融インフラストラクチャ事業売上高を公開しており、こちらの売上高を12ヶ月で割り算することで、計算MRRとして算出しています。なお、最大としているのは初期費用と月額費用の割合が不明であるためです。
フィナテキストホールディングスはそのBaaSとして1号案件にストリーム(STREAM)、2号案件にセゾンポケット、3号案件にウェルスウイング(Wealth Wing)をこれまでにリリース
続いて、2021/11/24時点 同社ホームページ、2021/11/16発表 第7期有価証券報告書より抜粋してきたフィナテキストホールディングスのS(B)aaS、金融インフラストラクチャ事業の特徴を紹介します。同社ホームページによれば、フィナテキストホールディングスはそのBaaS案件として、
・1号案件にストリーム(STREAM)
・2号案件にセゾンポケット
・3号案件にウェルスウイング(Wealth Wing)
をこれまでにリリースしています。
ストリーム(STREAM)は無料の株取引手数料、充実のコミュニティ機能、スマホでかんたん取引などが特徴
続いて、2021/11/27時点 同社ホームページより抜粋してきたストリーム(STREAM)のサービス特徴を紹介します。同社ホームページによれば、
ストリーム(STREAM)は
・無料の株取引手数料
・充実のコミュニティ機能
・スマホでかんたん取引
などの特徴を持つアプリとのことです。
セゾンポケットは毎月1,000円〜できる積立投資などが特徴
続いて、2021/11/27時点 同社ホームページより抜粋してきたセゾンポケットのサービス特徴を紹介します。同社ホームページによれば、
セゾンポケットは
・毎月1,000円〜できる積立投資
などの特徴を持つアプリとのことです。
ウェルスウイング(Wealth Wing)は投資一任にによる資産運用、簡単な質問に答えて投資戦略を提案してくれる機能などが特徴
続いて、2021/11/27時点 同社ホームページより抜粋してきたセゾンポケットのサービス特徴を紹介します。同社ホームページによれば、
ウェルスウイングは
・投資一任にによる資産運用、
・簡単な質問に答えて投資戦略を提案してくれる
などの特徴を持つアプリとのことです。
フィナテキストホールディングスのBaaSの利用料金は初期費用、月額費用ともに非公開。詳細は要問い合わせ
続いて、2021年11月27日時点の同社ホームページより抜粋してきたフィナテキストホールディングスの料金体系を紹介します。同社ホームページによれば、フィナテキストホールディングスのBaaSの利用料金は
・初期費用、月額費用ともに非公開
・詳細は要問い合わせ
となっています。
フィナテキストホールディングスのS(B)aaS導入の費用目安は独自開発の1/10程度のコスト
続いて、2021年11月27日時点の同社ホームページより抜粋してきたフィナテキストホールディングスのBaaSコスト目安を紹介します。同社ホームページによれば、BaaS導入によって、独自開発の1/10程度のコストとのことです。
2021年3月期末のBaaS案件の推定平均顧客単価は2,630万円/月(ただし、契約社数は沿革に公開されている案件情報を使用)
続いて、フィナテキストホールディングスの金融インフラストラクチャ事業平均顧客単価についての推計値をご紹介します。推計によれば、
・2021年3月期末のBaaS案件の推定平均顧客単価は2,630万円/月(ただし、契約社数は沿革に公開されている案件情報を使用)
となっています。
ただし、契約社数については有価証券報告書内の案件数を社数として計算しています。過去紹介してきたARPAの中で最大級のARPAではないでしょうか。
2021年3月期末の契約社数は3社
続いて、フィナテキストホールディングスの契約社数についても見てみましょう。有価証券報告書の沿革より、社数を数えるとこちらで紹介するような推移になっており、2021年3月期末の契約社数は3社です。
2021年3月期の最新従業員数は152人。最新YoY伸び率は-3.2%
最後に、フィナテキストホールディングスの従業員数について述べます。2021年3月期の最新従業員数は152人で最新YoY伸び率は-3.2%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で-86.3%〜+5133.3%の範囲で変動しています。ただし、決算期の変更や会社の子会社化などを行っているので、直近の推移だけ見るのが参考になりそうですね。
最後に
今回取り上げたフィナテキストホールディングスは、Brokerage(仲介) as a Serviceという軸でSaaSを提供する会社でした。今後も、このように業界特化の業務に特化したSaaSがさらに生まれてきそうですし、フィナテキストホールディングス自体のより詳細な単価なども含めたSaaS関連の指標が開示されていくのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。