- マーケティング支援事業として大手小売・流通企業向けの販促支援を、公共ソリューション事業として自治体向けのまいぷれポイント、ふるさと納税BPOを、地域情報流通事業としてまいぷれを提供
- 2000年3月(有)フューチャーリンクネットワークを設立地域情報サイト「まいぷれ」を運営開始。2006年10月マーケティング支援事業を、2015年7月ふるさと納税業務支援ソリューションを開始。2021年8月東証マザーズへ上場。
- 売上高は2020年8月期末で11.3億円。直近YoY成長率は+6%
- 2020年8月期末のストック売上高比率は34.7%(売上高に占めるまいぷれ売上高の比率)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
マーケティング支援事業として大手小売・流通企業向けの販促支援を、公共ソリューション事業として自治体向けのまいぷれポイント、ふるさと納税BPOを、地域情報流通事業としてまいぷれを提供
さて、初めにフューチャーリンクネットワークのプロダクトについてご紹介します。2021/9/27時点の同社ホームページによれば、フューチャーリンクネットワークは、主要事業として、
・マーケティング支援事業として大手小売・流通企業向けの販促支援を、
・公共ソリューション事業として自治体向けのまいぷれポイント、ふるさと納税BPOを、
・地域情報流通事業としてまいぷれ
を提供しています。なお、SaaSとしての要素があるのがまいぷれのため、今回は地域情報流通事業に焦点を当てた事業紹介を行います。
2000年3月(有)フューチャーリンクネットワークを設立地域情報サイト「まいぷれ」を運営開始。2006年10月マーケティング支援事業を、2015年7月ふるさと納税業務支援ソリューションを開始。2021年8月東証マザーズへ上場。
続いて2021/7/14発表 第21期有価証券報告書よりフューチャーリンクネットワークの沿革についてご紹介します。フューチャーリンクネットワークの沿革によれば、フューチャーリンクネットワークは
・2000年3月(有)フューチャーリンクネットワークを設立し、地域情報サイト「まいぷれ」を運営開始
・2001年11月(株)フューチャーリンクネットワークに組織変更
・2006年10月(株)宣美を子会社化し、マーケティング支援事業を開始
・2015年7月茨城県行方市と業務委託契約を締結し、ふるさと納税業務支援ソリューションを開始
・2021年8月東証マザーズへ上場
とのことです。沿革によれば、地域に密着したソリューションを提供しているのが特徴であり、月額掲載料を支払うまいぷれは設立の同じ年にリリースされています。
売上高は2020年8月期末で11.3億円。直近YoY成長率は+6%
では続いてフューチャーリンクネットワークの売上高から見てみましょう。
2016年2月期末から2020年8月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-51%〜+136%の水準で推移しています。なお、2016年から2017年にかけて、売上が大きく減少していますが、こちらの詳細については、決算期を2月から8月に変更したことに伴い、6ヶ月分の売上高となっていることが要因とのことです。
2020年8月期末のストック売上高比率は34.7%(売上高に占めるまいぷれ売上高の比率)
続いて、フューチャーリンクネットワークの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/7/14発表の第21期有価証券報告書によれば、フューチャーリンクネットワークはそのリカーリング売上高を公開していません。そこで、まいぷれを含む地域情報流通事業の売上高がストックの売上高と仮定して計算すると、全体の売上に占めるストック売上比率は34.7%となっていました。
さて、次回はフューチャーリンクネットワークのSaaSプロダクトであるまいぷれがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。フューチャーリンクネットワークは「地域情報」に特化したプロダクトを展開しており、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。