- ペイメント事業としてインターネット決済代行サービスをフィナンシャルクラウド事業として請求・集金・消込・催促の請求管理ロボを展開
- 2000年10月インターネット決済代行業務を目的としてジニックスジャパン(株)を設立。2001年5月インターネット決済代行サービスを、2014年8月継続請求管理クラウド「経理のミカタ」をリリース。2017年9月社名を(株)ROBOT PAYMENTに変更し、2021年9月東証マザーズへ上場予定。
- 売上高は2020年12月期末で10.8億円。直近YoY成長率は+18%
- 2020年12月期末のストック売上高比率は31.5%(売上高に占めるフィナンシャルクラウド事業売上高の比率)
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
ペイメント事業としてインターネット決済代行サービスをフィナンシャルクラウド事業として請求・集金・消込・催促の請求管理ロボを展開
さて、初めにロボットペイメントのプロダクトについてご紹介します。2021/9/22時点の同社ホームページによれば、ロボットペイメントは、主要事業として、
・ペイメント事業としてインターネット決済代行サービス を、
・フィナンシャルクラウド事業として請求・集金・消込・催促の請求管理ロボを
を提供しています。なお、SaaSとしての要素があるのが請求管理ロボのため、今回はフィナンシャルクラウド事業に焦点を当てた事業紹介を行います。
2000年10月インターネット決済代行業務を目的としてジニックスジャパン(株)を設立。2001年5月インターネット決済代行サービスを、2014年8月継続請求管理クラウド「経理のミカタ」をリリース。2017年9月社名を(株)ROBOT PAYMENTに変更し、2021年9月東証マザーズへ上場予定。
続いて2021/8/24発表 第21期有価証券報告書よりロボットペイメントの沿革についてご紹介します。ロボットペイメントの沿革によれば、ロボットペイメントは
・2000年10月インターネット決済代行業務を目的としてジニックスジャパン(株)を設立
・2001年5月インターネット決済代行サービスをリリース
・2003年12月社名を(株)J・Paymentに変更
・2014年8月継続請求管理クラウド「経理のミカタ」をリリース
・2014年9月社名を(株)Cloud Paymentに変更
・2017年9月社名を(株)ROBOT PAYMENTに変更
・2021年9月東証マザーズへ上場予定
とのことです。沿革によれば、元々はインターネット決済代行業務を目的に会社が始まっていることが特徴であり、継続請求管理クラウドの経理のミカタ(現状の請求管理ロボの前身)は設立の14年後にリリースされています。
売上高は2020年12月期末で10.8億円。直近YoY成長率は+18%
では続いてロボットペイメントの売上高から見てみましょう。
2016年12月期末から2020年12月期末の5年分の売上高を見ると、YoYの売上高成長率は-43%〜+18%の水準で推移しています。なお、2018年から2019年にかけて、売上が大きく減少していますが、こちらは収益(売上)の認識基準の変更により売上が減少したとのことです。この変更期間を抜いて考えると、ざっくり+20%くらいの水準で成長している、ということができそうですね。
2020年12月期末のストック売上高比率は31.5%(売上高に占めるフィナンシャルクラウド事業売上高の比率)
続いて、ロボットペイメントの売上高の構成比率について見てみましょう。2021/8/24発表の第21期有価証券報告書によれば、ロボットペイメントはリカーリング売上高を公開しておらず、請求管理ロボを含むフィナンシャルクラウド事業の売上高がストックの売上高と仮定して計算すると、全体の売上に占めるストック売上比率は31.5%となっていました。
さて、次回はロボットペイメントのSaaSプロダクトである請求管理ロボがどのようなKPIになっているのか、分析していきます。ロボットペイメントは請求業務、というBtoBとBtoC両方の特性を持つ顧客群に提供可能なプロダクトを展開しており、そのSaaSプロダクトの価格や社数がどうなっているかの深掘りがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。