2020年12月期末時点の計算MRRは0.74億円(計算によるストック売上高/12で算出)
はじめに、プロジェクトカンパニーのMRRについて述べます。なお、プロジェクトカンパニーはそのARR及びMRRを有価証券報告書の中では公開していません。したがって、公開情報である直近3年のストック売上比率から算出したストック売上を12(ヶ月)で割り算してそのMRRを算出しています。2018年12月以前のストック型売上高に関連する情報は公開されていないため、割愛しています。
単価、契約数の詳細は非開示。売上高の構成比率はSNS運用改善:45.7%、マーケティングコンサル:38.9%、Webサイト改善:15.4%(2021年12月期第2四半期におけるマーケティングサービスの売上高)
こちらは2021/8/24時点のプロジェクトカンパニーの第5期有価証券報告書より抜粋した2021年12月期第2四半期におけるマーケティングサービスの売上高構成の情報です。こちらの情報によれば、売上高の構成比率は
・SNS運用改善:45.7%
・マーケティングコンサル:38.9%
・Webサイト改善:15.4%
となっています。多少季節トレンドがあるのかもしれないですが、SNS運用改善が一番売上高が高いのが特徴のようですね。
2020年12月期の最新従業員数は40人。最新YoY伸び率は+48%
最後に、プロジェクトカンパニーの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は40人で最新YoY伸び率は+48%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+48%〜+167%の範囲で変動しています。上場をきっかけにまだまだ採用人数は増えそうですね。
最後に
今回取り上げたプロジェクトカンパニーは、コンサルティングの契約を長期で獲得することで売上のストック比率を保ち、かつUIscopeというプロダクトをきっかけにコンサルティングにつなげるという特徴を持つ会社でした。平均顧客単価や契約社数などの情報は有価証券報告書やホームページからはわかりませんでしたが、今後さらにコンサルティングで得た知見を反映したSaaSプロダクトが出てくることや各種の数字が公開されていくのがとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。