- 2020年12月期末時点の計算MRRは2.74億円(公開ARR/12で算出)
- サイトから防犯カメラを購入可能データの保管期間、その他オプションの組み合わせで月額料金が発生する仕組み
- サイトから利用用途に合わせたシミュレーションが可能
- シミュレーション結果では必要な初期費用(カメラ)、月額費用の見積もりを計算可能
- セーフィーはホームページで初期費用・月額費用の見積もりが可能。初期費用は2.2万円/月〜、月額費用は1,320円〜
- 2020年12月期末の課金カメラあたり単価は3.3万円/月
- 2020年12月期末の課金カメラ台数は10.1万台、直近YoY成長率は+140.5%
- 2020年12月期の最新従業員数は135人。最新YoY伸び率は+44%
- 最後に
- 最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
2020年12月期末時点の計算MRRは2.74億円(公開ARR/12で算出)
はじめに、セーフィーのMRRについて述べます。なお、セーフィーはそのARRを有価証券報告書の中では公開しています。したがって、ARRを12(ヶ月)で割り算してそのMRRを算出しています。2018年12月以前のストック型売上高に関連する情報は公開されていないため、割愛しています。
サイトから防犯カメラを購入可能データの保管期間、その他オプションの組み合わせで月額料金が発生する仕組み
続いて、2021年9月5日時点の同社ホームページより抜粋してきたセーフィーのブロダクトの特徴を紹介します。同社ホームページによれば、セーフィーは
・防犯カメラを提供
・データの保管期間、その他オプションの組み合わせで月額料金が発生する
仕組みとのことです。防犯カメラの用途として、音声が必要なのかだったり、屋外での利用か屋内での利用かなのかなど、様々な用途に沿ってプランを選択できるようになっており、様々な用途に対応しています。
サイトから利用用途に合わせたシミュレーションが可能
続いて、2021年9月5日時点の同社ホームページより抜粋してきたセーフィーのサイトからすることができるシミュレーションについて紹介します。同社ホームページにうて、利用用途に合わせたシミュレーションが可能です。
シミュレーション結果では必要な初期費用(カメラ)、月額費用の見積もりを計算可能
シミュレーションの最後で、
・購入すべきカメラ(初期費用が発生)
・月額費用(データ保管期間などで変動)
を計算することができます。
セーフィーはホームページで初期費用・月額費用の見積もりが可能。初期費用は2.2万円/月〜、月額費用は1,320円〜
こちらは2021/9/5時点のセーフィーの料金についてホームページの抜粋した情報です。同社ホームページによれば、セーフィーの費用目安として、
・初期費用は2.2万円/月〜(カメラ本体の価格)
・月額費用は1,320円〜(クラウド録画にかかる費用)
が発生するようです。月額については、クラウドへの保管期間を7日間から365日間で選択することができ、データの保管期間が短くても良い場合は金額が下がるようになっています。
2020年12月期末の課金カメラあたり単価は3.3万円/月
こちらはセーフィーについて、2021/8/25発表 第7期有価証券報告書より計算した情報です。計算によれば、
・2020年12月期末の課金カメラ台数あたり単価は3.3万円/月
とのことです。サイトのシミュレーションだと、全てのオプションをつけても1万円程度にしかならないので、こちらは企業での導入(別途見積もりが必要)なところで単価が非常に大きい特徴がありそうですね。
2020年12月期末の課金カメラ台数は10.1万台、直近YoY成長率は+140.5%
続いて、セーフィーの課金カメラ台数についても見てみましょう。こちらは2021/8/25発表 第7期の有価証券報告書より抜粋したセーフィーの課金カメラ台数の推移です。同資料によれば、
・2020年12月期末の課金カメラ台数は10.1万台
・直近YoY成長率は+140.5%
となっています。昨対で2倍以上の成長率となっており、急激に課金カメラ台数が増えていることがわかりますね。
2020年12月期の最新従業員数は135人。最新YoY伸び率は+44%
最後に、セーフィーの従業員数について述べます。2020年12月期の最新従業員数は135人で最新YoY伸び率は+44%とのことです。従業員数の成長率は直近の5年間で+44%〜+255%の範囲で変動しています。上場をきっかけにまだまだ採用人数は増えそうですね。
最後に
今回取り上げたセーフィーは、クラウドで防犯カメラの映像を提供する形で、ハードウェアとSaaSを組み合わせて提供している会社でした。防犯、という観点は家庭だけでなく、企業も同様にニーズがあるものだと思いますので、今後さらにクラウドの画像を活用したオプションなどが出てくるのではないかと考えており、今後がとても楽しみです。最後まで読んでいただきありがとうございました!
最後にSaaSを理解するための本のご紹介と宣伝
SaaSの本質であるリード生成、商談獲得、商談受注までのプロセスを表す一連の流れを指し、Salesforce、Marketoで勤務した経験を持つ福田氏による名著です。基本的なSaaSオペレーションの諸概念について、簡単な言葉で表現してくれており、SaaSの全体観を掴むのに適しています(なお、SaaS全体のおすすめ本はこちらにまとめています)。
ちなみに2021年以降にIPOしたSaaS関連各社の四半期単位の各社については、本サイトをまとめた書籍を執筆しています。(画像クリックでamazonの新しいタブが開きます。)当該期間にIPOした新規上場SaaSの分類として、
- ホリゾンタル・バーティカルSaaS
- エンタープライズとSMBSaaS
などの分類とまた、その他関連SaaS書籍をまとめておきましたので、興味のある方は以下よりご覧ください。なお、リンクのクリックで個社の過去記事をご覧いただくこともできます。